【第82回】LED照明を調光式に変えられるスイッチ


この連載でなんども触れているが、車内の照明器具は家庭と比べて目との距離が近く影響を受けやすく、夜の車内の雰囲気を決める重要なパーツのひとつである。

 最近の車内照明はLED化が進んでいて、昔は白い色ばかりだったが、暖色系も増えてきている。そのLED照明を調光できれば、光をアレンジすることができてさらに使い勝手がよくなる。

 たとえばダイネットの照明器具の場合、食事しているときには普段通りに使用。食事が終わってリラックスタイム、お酒を飲み始めたりしたら、調光して照明を少し落とし、落ち着いた雰囲気作りができる。

 「LED Dimmerスイッチ」はLED照明用の調光スイッチで、照明器具のオン・オフのほかにオンの状態で長押しすることで、押しているあいだ照明の明るさを調整できる。

 またスイッチのまわりが白く光るので、夜間でもスイッチを見つけやすいという利点もある。

 スイッチ本体は直径約21㎜、深さ10㎜。取り付け穴はφ17㎜。配線は1.5m付き。配線にはあらかじめコネクターがついており、取り付ける照明器具に合わせて必要な状態にカットしてつなぎ直す必要がある。

 To Power supply(電源側)とTo lights(照明器具側)と書かれた配線があり、黒がプラス、白いストライプが付いているほうがマイナスとなる。照明器具の消費電力は20Wまで対応する。

 組み合わせて使うのにお薦めの照明器具は「LED拡散照明モビライト ♯211078 8,640円(税込)」で、均一に光る発光面が調光されるため、より優しい光で車内を照らしてくれる。

※照明器具によってはうまく調光できない場合あり。(キャンピングカーパーツセンターで販売している照明器具については問い合わせ可能)

キャンピングカーパーツ スイッチ・ファン ♯211107 LED Dimmerスイッチ(調光スイッチ)

スイッチ・ファン
♯211107 LED Dimmerスイッチ(調光スイッチ)
価格:2,160円(税込)

 

浅井 佑一
著者:浅井 佑一
キャンピングカー専門誌「オートキャンパー」編集部を経て、現在は旅とキャンピングカーをテーマにしているフリーライター。キャンピングカーで車中泊しながら、全国の道の駅をまわっている。旅の様子は「オートキャンパー」にて連載中。 http://rvtravel.jp

【第80回】タンク内の水位を確認するセンサーとメーターの組み合わせ


水タンク内にどれだけ水が残っているのか? いちいちタンク内を覗いて水の量を確認するのは面倒だ。タンクも透明ではないので、外側から見ても水の量はよく分からない。今回紹介するのはそんなタンク内の水の量を把握するためのウォーターゲージセンサーとウォーターゲージメーターだ。

 まずウォーターゲージセンサーだが、こちらは水タンクの中に設置するもの。タンクの上部に50㎜φの穴を開けてセンサーを入れ、5本のビスで固定する。ビスとパッキンは付属している。

 本体は250㎜で長さの調整はできないので注意。タンクの深さが250㎜以上ないと取り付けできないし、あまり深いタンクでは正確な計測ができないということになる。

 本体には水位によって上下するセンサーが付いていて水の量を感知。ウォーターゲージメーターへ、その水位情報を伝える。

キャンピングカーパーツセンター ♯131027 ウォーターゲージセンサーJFW-03

水タンク周辺部品
♯131027 ウォーターゲージセンサーJFW-03
価格:6,480円(税込)

 

キャンピングカーパーツセンター ♯131026 ウォーターゲージメーターJMP-03

ウォーターゲージメーターはタンクから離れた場所に固定して、水の量を確認することができる電気式のメーターだ。ウォーターゲージセンサーJFW-03とセットで使う。

 本体からは4本のコードが伸びていて、2本はセンサーに接続。もう2本は電源ラインにつなぐ。また、電源がDC24Vの場合は、付属の調整用セメント抵抗を使用すれば対応できる。

 センサーをタンクに組み付ける前にあらかじめセンサーとメーターとを接続して、正しく表示されるように確認しておくといいだろう。表示は0、1/2、4/4とあり、その数字の間をセンサーからの情報に合わせて目盛りが上下する。

キャンピングカーパーツセンター ♯131026 ウォーターゲージメーターJMP-03

水タンク周辺部品
♯131026 ウォーターゲージメーターJMP-03
価格:7,560円(税込)

浅井 佑一
著者:浅井 佑一
キャンピングカー専門誌「オートキャンパー」編集部を経て、現在は旅とキャンピングカーをテーマにしているフリーライター。キャンピングカーで車中泊しながら、全国の道の駅をまわっている。旅の様子は「オートキャンパー」にて連載中。 http://rvtravel.jp

【第78回】クロームメッキで高級感のあるシングルタイプのフォーセット


フォーセットは大きく分けて、シングルと混合栓の2タイプに分かれる。水だけならシングル、水とお湯の両方を使うならば混合栓といった具合。今回紹介するのはシングルタイプ。ちなみにフォーセット(faucet)は英語で蛇口のこと。

 シングルのなかでも水の出方がシャワーやストレートなどあり、両方を切り替えることのできるタイプもある。高さや形状、レバー操作の違いがあり、取り付け場所やシンクの大きさなどに合わせて選びたい。

 「シングルフォーセットstyle2005」は、高さ230㎜、クロームメッキされていて高級感のあるフォーセットだ。マイクロスイッチを内蔵していて、右側にあるツマミを動かすことで水ポンプのオンオフができる。フォーセット部分は上下に可動するので使わないときは下側に向けて折りたためるので邪魔にならない。

 フォーセット本体の下部から出ている白いコネクター部分にポンプのホースを接続。高圧の圧力式ポンプには向いていないので、水中ポンプ(インナーポンプ)を使う。

 フォーセットからの電源コードは2本出ていて、1本は水中ポンプ、もう1本はバッテリー側と接続する。

 水中ピンプからも2本の電源コードが出ていて、1本はフォーセット、そしてもう1本はバッテリー側とつなぐ。

 取り付け場所に20㎜の穴をあけて上からフォーセット本体を差し込み、下から付属の白いプラスチックナットを締め込んで固定。取り付け場所の厚みは20㎜程度まで対応する。

 お薦めの水中ポンプは、「♯62020 水中ポンプホワイト径45㎜ 2,160円」など、シンクは「♯70135 ステンレスシンクカバー付き排水栓付(420×370×145㎜)28,080円」が薦めだ。このシンクのフォーセット取り付け用穴は自分で開けることが必要となる。

キャンピングカーパーツ フォーセット・シャワー ♯630457 シングルフォーセットstyle2005

フォーセット・シャワー 
♯630457 シングルフォーセットstyle2005
価格:5,184円(税込)
開口穴:20㎜

浅井 佑一
著者:浅井 佑一
キャンピングカー専門誌「オートキャンパー」編集部を経て、現在は旅とキャンピングカーをテーマにしているフリーライター。キャンピングカーで車中泊しながら、全国の道の駅をまわっている。旅の様子は「オートキャンパー」にて連載中。 http://rvtravel.jp

【第76回】ミニバンにも装備できる省スペースなシンクセット


車中泊は寝るだけでOKという人ならば、快適なフラットベッドがあればいい。ミニバンでも車中泊専用マットを使ったり、クッションなどを使ったりして、ベッドスペースの快適化ができる。そしてカーテンなどの目隠しがあれば車内はプライベート空間になる。

 そんな「寝るだけ車中泊」の人にさらにお薦めしたいのがシンクだ。ちょっと手を洗いたかったり、歯を磨いたりするためだけに車外へ出て洗面するのは面倒。キャブコンなどで使われているサイズの大きな本格的なものではなくて、小さなものでいい。

 そんな条件を満たしてくれるのが「ミニシンクセットステン」だ。角型のステンレスシンクに排水ホースと排水栓がセットになっているもので、実際に使うにあたってはこのほかに排水タンクが必要になる。

 さらに給水側の装備として「スイッチ付きフォーセット(#63003 3,120円)」、「インナーポンプ12V(#132004 2,484円)」、給水タンクなどがあるといいだろう。

 給水・排水タンクについては、キャンピングカーパーツセンターでは10Lから20Lまでのポータブルタンクがあるので、車のサイズや使用頻度を考えてサイズを選ぼう。

 実際に車内にシンクを装備するには、箱形に組んだ収納スペースの上板をくりぬいてシンクをセットし、下に給水・排水タンクを収納するのが一般的。

 軽自動車などでさらに省スペースが求められる場合は、「ミニミニシンクセットステン#141032 4536円)」を使うといいだろう。

 ちなみに、このミニシンクセットステンは、キャンピングカーパーツセンターでは車中泊用としてはもちろんのこと、移動販売車用としても注文が多いパーツである。

キャンピングカーパーツ シンク・コンロ ♯141008 ミニシンクセットステン

シンク・コンロ
♯141008 ミニシンクセットステン
価格:8,424円(税込)
サイズ:320×265×100㎜

浅井 佑一
著者:浅井 佑一
キャンピングカー専門誌「オートキャンパー」編集部を経て、現在は旅とキャンピングカーをテーマにしているフリーライター。キャンピングカーで車中泊しながら、全国の道の駅をまわっている。旅の様子は「オートキャンパー」にて連載中。 http://rvtravel.jp

【第74回】外部AC電源接続すると自動切り替えできるインバーター


車のバッテリーは一部トラックなどをのぞいて電圧はDC12Vになっている。キャンピングカーの車内で使用するサブバッテリーも同様にDC12Vである。

 そのDC12VをAC100Vに変換して、車内でも家庭用電化製品を使えるようにするのがインバーターの役割だ。

 使用する電気製品のワット数によってインバーターの容量を選ぶことになり、消費電力が大きい電気製品を使うのならばインバーターも大容量タイプを選ぶことになる。

 車内で使うのがテレビくらいならば250W程度で十分だし、1500Wの容量があればドライヤーや電子レンジなども動かすことができてたいていの家電製品に対応する。

 1500Wインバーターというと以前「FI-S1503Aインバーター1500W(♯192115)」を紹介したことがあるが、今回紹介するのは転送スイッチ(リレー)付きのインバーターである。

 前述したとおり、DC12VをAC100Vに変換するのがインバーターの役目であるが、キャンプ場などで電源コードから車内に電気を供給する外部AC電源接続をしたときには、サブバッテリーからの電気ではなく、外部からのAC100Vを車内へ供給することになる。

 このときにサブバッテリーと外部AC電源との切り替えのための転送スイッチ(リレー)が必要で、今回紹介する「サイン波インバーターFI-SU1503C 12V1500W」にはその機能が内蔵されている。外部AC電源を接続すると自動で切り替わるので便利だ。

 また1500Wインバーターを装備して大きな電力を使うならば、サブバッテリーは最低でも2本積み以上必要になる。電気系統についてはトータルで考えることが重要だ。

※ちなみに以前紹介したインバーターにはコンタクタリレー110V-15A MUF10-4(♯181015 価格:4320円)などを使って、外部AC電源との切り替えをする。

キャンピングカーパーツ インバーター・コンバーター ♯192130 サイン波インバーターFI-SU1503C 12V1500W

インバーター・コンバーター
♯192130 サイン波インバーターFI-SU1503C 12V1500W
価格:139,212円(税込)

浅井 佑一
著者:浅井 佑一
キャンピングカー専門誌「オートキャンパー」編集部を経て、現在は旅とキャンピングカーをテーマにしているフリーライター。キャンピングカーで車中泊しながら、全国の道の駅をまわっている。旅の様子は「オートキャンパー」にて連載中。 http://rvtravel.jp