【第72回】電圧低下をチェック!サブバッテリーを保護する


サブバッテリーに外部AC電源などから充電するとき“過充電”にならないようにするためのパーツが前回紹介した「すぐれ者充電器」の役割。

 今回紹介するのは同じサブバッテリー関連でも“過放電”を防ぐための電源系パーツ「バッテリープロテクター12V40A用」だ。

 バッテリープロテクターはその名前の通りバッテリーを守るもので、鉛電池からの電力供給を制御する。バッテリーの電圧を検出して10.5Vまで下がると電力供給をオフしてサブバッテリーを守る。

 電圧低下してオフになった後は、再度充電がはじまって電圧が11.5V以上まで回復すると自動的にオンになってサブバッテリーからの電気が使えるようになる。

 ちなみに電圧が下がるときは、照明器具を使用中などには、明かりが数分間点滅した後に完全にオフになる。

 接続端子は①から⑧まであり、①②はバッテリープロテクター本体の作動スイッチに接続するもの。外部スイッチは必ずしも必要ではないが、車内の電気のメインスイッチとして使えるものでもあるので、取り付けておくと便利だ。

 外部スイッチとしては、「♯182023 LEDスイッチ アイスブルー(648円)」とともに「♯182024 スイッチパネル(648円)」がお薦め。

 ③はサブバッテリーのプラス端子に接続して、ここへの電圧が10.5V以下になると電力供給をオフにする仕組み。④はアース端子、サブバッテリーのマイナス端子に接続する。

 ⑤⑥は通常は使用しない予備端子。⑦は車内の電気製品に接続してからバッテリーのマイナス端子へ。⑧はサブバッテリーのプラス端子に接続する。

 バッテリープロテクターは12V対応商品のほかに24V用も用意している。「♯194004 バッテリープロテクター24V30A用(9,849円)

キャンピングカーパーツ ♯194005 バッテリープロテクター12V40A用

バッテリー・充電関連
♯194005 バッテリープロテクター12V40A用
価格:9,849円(税込)

浅井 佑一
著者:浅井 佑一
キャンピングカー専門誌「オートキャンパー」編集部を経て、現在は旅とキャンピングカーをテーマにしているフリーライター。キャンピングカーで車中泊しながら、全国の道の駅をまわっている。旅の様子は「オートキャンパー」にて連載中。 http://rvtravel.jp

【第70回】外部AC電源を接続してサブバッテリーに充電


車内で電気を使うための動力源になるサブバッテリー。電気を使えば当然充電が必要になり、車のオルタネーターから走行充電したり、車外から電気を引いたり、ソーラーパネルからコントローラーを介して充電したりする。

すぐれ者充電器12V12A」は、キャンピングカーに外部AC電源を接続したときに、AC100VをDC12Vシステムに適した電圧へ変換し、サブバッテリーに充電するためのもの。サブバッテリーに過充電しない機能が特長である。

 たとえば外部電源を接続した状態のままで室内灯などを利用すると、充電器によってはサブバッテリーの容量が減ったと判断。

 満充電にもかかわらず、高い電圧のままで充電を続けることになり、過充電が起こりサブバッテリーの寿命を縮める原因になってしまう。その点、すぐれ者充電器は自動で判断し過充電を防止してくれるのだ。

 高電圧と低電圧タイプの2種類があり、高電圧は14.8Vか15.5V、低電圧は13.9Vか14.4Vのいずれかのブースト電圧で充電ができる。低電圧タイプの場合で、たとえば14.4Vに設定しているとしたら、通常は14.4Vで充電し、満充電に近くなったら13.2~13.3Vのフロート充電に自動的に切り替わり、電圧を下げて充電する。

 ちなみにバンテック車で採用されているサブバッテリー(♯201037 ディープサイクルバッテリー 100Ah 価格:32,076円)は、ベース車のオルタネーターから充電しやすいように低電圧タイプを採用している。その関係から充電器も低電圧タイプを使っている。

 サブバッテリー1個積みに対しては「すぐれ者充電器12V12A」、2個積み以上には大容量の「すぐれ者充電器12V25A用」の使用がお薦めだ。 

キャンピングカーパーツ ♯201035 すぐれ者充電器 12V12A用

バッテリー・充電関連
♯201035 すぐれ者充電器 12V12A用
価格:28,944円(税込)
サイズ:タテ225×ヨコ190×高さ68mm(取付部含む)
重量:約1.5kg

浅井 佑一
著者:浅井 佑一
キャンピングカー専門誌「オートキャンパー」編集部を経て、現在は旅とキャンピングカーをテーマにしているフリーライター。キャンピングカーで車中泊しながら、全国の道の駅をまわっている。旅の様子は「オートキャンパー」にて連載中。 http://rvtravel.jp

【第68回】サブバッテリーを交換して快適電気生活


車内で快適な生活を送るために重要なもののひとつが「電気」である。照明をはじめとして、冷蔵庫、電子レンジ、エアコンなど電気を使う装備品はたくさんある。そしてその元になるのがサブバッテリーだ。

 今回紹介する「ディープサイクルバッテリー100Ah」はバンテック車にサブバッテリーとして装備されているもの。

 ディープサイクルバッテリーとは、安定した電圧を維持し、頻繁な充放電と深放電に強いバッテリーのことをいう。

 密閉式のバッテリーで充電時にガスが発生しないため、車内に置いても安心して使用が可能。補水の必要がないメンテナンスフリータイプでもある。

 通常、バッテリーは3~5年で寿命がくるといわれている。バッテリーの性能が落ちてきていて、ちょうど買い換え時期にあたるならば、思いきって交換してみてはいかがだろうか。とくに家庭用エアコン装備車などは、これから夏に向けてフル活用するからサブバッテリーも元気なほうがいい。

 ちなみにこのディープサイクルバッテリー100Ahは、低電圧で充電できるタイプ。キャブコンのベース車になっているカムロードのオルタネーターからでも十分に充電ができるようにバンテックが選んだバッテリーである。

 多くのディープサイクルバッテリーは、より高電圧でないとバッテリーに十分に充電できないということもあるから、あらたにこの商品に買い換えるのもいいだろう。

 またバッテリーを複数個積んでいる場合は同時に交換をしないと、古いバッテリーのせいで正しく性能を発揮できない場合がある。出費もそれなりにかかってしまうが、交換するならば、同時交換をお薦めする。

※代引きでの発送不可商品。バッテリー1個ずつに対して送料がかかるのでご注意を。

キャンピングカーパーツ ♯201037 ディープサイクルバッテリー 100Ah

バッテリー
♯201037 ディープサイクルバッテリー 100Ah
価格:32,076円(税込)
サイズ:タテ332×ヨコ174×高さ213mm
重量:約28.5kg

浅井 佑一
著者:浅井 佑一
キャンピングカー専門誌「オートキャンパー」編集部を経て、現在は旅とキャンピングカーをテーマにしているフリーライター。キャンピングカーで車中泊しながら、全国の道の駅をまわっている。旅の様子は「オートキャンパー」にて連載中。 http://rvtravel.jp

【第66回】スリムなLEDライトだから取り付け場所を選ばない


キャンピングカーの車内では、家庭と比べると照明器具と目の距離が近いので、より照明の影響を受けやすい。そして照明ひとつで車内の雰囲気が変わるということが言えるだろう。

 例えばキャブコンの車内だと、ダイネットを照らすメインの照明のほかに、キッチン上、バンクベッド、トイレルーム、リヤベッドなどに照明が装備されている。

 最近はLED照明が多くなってきているが蛍光灯や白熱灯を使っているクルマもまだまだ残っている。形も丸いタイプ、四角いタイプ、スポットライトなど用途に応じてさまざまな形がある。

 そんなふうに車内にたくさん装備されている照明だが、雰囲気を変えたり、さらに照明を追加したい場合があるだろう。

 今回紹介するのはバータイプのライトでありながら、角度調節ができる便利なLED照明だ。LEDバーライト12V(warm white)シルバーは、長さ365㎜、直径が12㎜。スリムなデザインなので場所を取らず、限られたスペースでも取り付けができる。

 付属する3個のクリップを取り付けたい場所にネジで固定したのち、クリップにライト本体をはめ込む。

 はめ込むだけなので、丸い本体がクリップのなかで動く仕組みになっていて、角度調節をして明かりの向きを変えることができる。20灯のLEDが照らしてくれるので間接照明などに使うのもいいだろう。

 本体の先端にスイッチが付いているので、DIYで取り付ける場合には、電源コードを12V線に接続するだけ。別途スイッチを取り付ける場所を考えなくていいので、その分手軽に取り付けができる。明かりは白熱球風で暖色系の色だ。

キャンピングカーパーツ ♯211081 LEDバーライト12V(warm white)シルバー キャンピングカーパーツ ♯211081 LEDバーライト12V(warm white)シルバー

LED照明
♯211081 LEDバーライト12V(warm white)シルバー
価格:4,860円(税込)

浅井 佑一
著者:浅井 佑一
キャンピングカー専門誌「オートキャンパー」編集部を経て、現在は旅とキャンピングカーをテーマにしているフリーライター。キャンピングカーで車中泊しながら、全国の道の駅をまわっている。旅の様子は「オートキャンパー」にて連載中。 http://rvtravel.jp

【第64回】開口寸法はヨーロッパ規格の400×400㎜。ルーフベントの交換、新規取り付けに


キャンピングカー車内の明かり採り、そして天井付近に溜まった空気を抜くことがルーフベントの役割だ。車内で人が立てるくらい室内高のあるキャブコンは、とくに夏などルーフ付近に熱気が溜まるので、ルーフベントは必需品ともいえるパーツである。

ファン付きとファンレスのタイプがあるが、今回紹介するのはファンレスタイプのSEITZ MINI HEKI(ザイツ ミニ ヘキ)だ。

ちなみにルーフベントのサイズはアメリカ規格が360×360㎜の開口サイズ、ヨーロッパ規格は400×400㎜となっていて、SEITZ MINI HEKIはヨーロッパ規格。

アクリル製ドーム型のウインドウで、バーハンドルによって開閉角度を3段階に調整できる。取り付け高さは105㎜なので、ルーフへの出っ張りが少なくドーム式ということもあって破損しづらい。

本体室内側にシェードと防虫ネットを内蔵しているので、就寝時などはシェードにして明かりを遮り、フルオープンして外気を取り入れたいときには虫除けの防虫ネットを使用できる。

古くなったり、破損してルーフベントを交換する場合、もともと付いているのがヨーロッパ規格のものならばルーフの開口部分はそのまま流用できる。

新たにルーフに穴を開けて取り付ける場合は、ファンレスのために電気配線の必要がないので、そのぶん手間が少ない。

またSEITZのHEKIシリーズは、MINIのほかにも商品ラインナップがいろいろとあり、開口部が700×500㎜のルーフライトウィンドウMIDI-HEKI(#034071 69,120円)など大型のタイプも用意される。

※MIDI-HEKIは、受注発注商品のため、納期は4~6か月必要

キャンピングカーパーツ ルーフベント ♯034076 SEITZ MINI HEKI

ルーフベント
♯034076 SEITZ MINI HEKI
価格:21,600円(税込)
開口サイズ:400×400㎜
カラー:ホワイト

浅井 佑一
著者:浅井 佑一
キャンピングカー専門誌「オートキャンパー」編集部を経て、現在は旅とキャンピングカーをテーマにしているフリーライター。キャンピングカーで車中泊しながら、全国の道の駅をまわっている。旅の様子は「オートキャンパー」にて連載中。 http://rvtravel.jp