【第22回】照明を変えるだけで車内の雰囲気をグレードアップ


家庭の照明と比べると、キャンピングカー車内の照明は光源が目に近いところにあるので影響も大きい。

たとえば車の運転で疲れた目は明るさを感じやすくなるが、長時間運転したあとでダイネットでくつろごうと思っても、ただ明るいだけの照明だったら、まぶしくて余計に目が疲れてしまう。

さらに色でいえば、蛍光灯のような青味を帯びた光よりも、電球のような暖かみのある光のほうがよりリラックスできるだろう。

最近は省エネのために蛍光灯や白熱灯をLED照明に交換する人が増えているようだが、そこでおすすめしたいのが光学メーカーである日東光学が作った「モビライト」だ。

2015年にドイツ・デュッセルドルフで行われた世界最大規模のキャンピングカーショーに出展して、現地でも好評だったという注目のLED照明だ。

明かりがついた状態を見ればその違いは一目瞭然。「面発光」が特徴で、LED照明でありながら発光面が均一に光る新しいタイプの照明である。

明るさは太陽の日の入り1時間前と同じ色温度3000K(ケルビン)に設定されていて、車内でくつろぐのにちょうどいい明るさ。

それに普通のLED照明だと光が一直線に進む指向性が強く、明るいところと暗いところのコントラストがつきすぎて、目には好ましくないが、モビライトは照明本体にフレームがなく、外周部分も明るく周辺全体を照らしてくれる。

いまのところは正方形で150×150㎜と60×60㎜の2サイズをラインナップ。今後はスポットライトやライン型を追加する予定だ。

キャンピングカーパーツ LED拡散照明 モビライト

LED拡散照明
♯211078 モビライト150×150
価格:14,040円(税込)

浅井 佑一
著者:浅井 佑一
キャンピングカー専門誌「オートキャンパー」編集部を経て、現在は旅とキャンピングカーをテーマにしているフリーライター。キャンピングカーで車中泊しながら、全国の道の駅をまわっている。旅の様子は「オートキャンパー」にて連載中。 http://rvtravel.jp

【第20回】雨の日にも使えるルーフベンチレーター


お盆休みを迎えキャンピングカーで旅に出かけている人も多いだろう。今年はやはり暑い夏のようで、場所によっては40℃近い気温を記録しているところもあるが、旅の車内、快適に過ごせているだろうか。

車内の空調はとくに暑い季節には重要になる。そしてファン付きのルーフベントは、車内の空気を循環させるのにピッタリのアイテムだ。

一般的なルーフベントは、使うときにまずハンドルを回してルーフベントを開けてから、スイッチを押すことでファンが回り、車内の空気を排出する。ルーフベントを開けると雨が降り込んできてしまうので、雨天時には使えない。

MAXX FANは、ルーフベントとベントカバーが一体化したタイプだから、雨が降っていても使え、さらに走行時にも使えるすぐれものだ。(ちなみにMAXX FANスタンダードというモデルもあり、こちらもカバーを閉めたままで吸排気ができる)

マニュアル操作で10段階の風量調節が可能。基本的には排気モードで使用するが、吸気もできるので幅広く使える。温度設定による自動運転にも対応しているのが特徴で、いちいちマニュアル操作しなくても快適な環境を維持してくれる。

取り付け部の開口サイズは356×356㎜でいわゆるアメリカサイズ。開口寸を確認してみて、同サイズであれば、新たに取り付けるためのDIYも比較的容易にできる。

天井側から本体を、そして室内側から受けの枠を押し入れてルーフをサンドイッチし取り付ける。ただしルーフに乗っての作業になるので安全に作業することがなによりも重要だ。ちなみにルーフに取り付けた状態で全高は127㎜。全開にした状態では236㎜になる。

本品はリモコン操作ができないが、リモコン付きのモデルであればさらに便利。034080(ホワイト)034081(スモーク)はリモコン操作対応モデルだ。

キャンピングカーパーツ MAXX FAN

ルーフベント
♯034065 MAXX FAN ホワイト
価格:42,120円(税込)

浅井 佑一
著者:浅井 佑一
キャンピングカー専門誌「オートキャンパー」編集部を経て、現在は旅とキャンピングカーをテーマにしているフリーライター。キャンピングカーで車中泊しながら、全国の道の駅をまわっている。旅の様子は「オートキャンパー」にて連載中。 http://rvtravel.jp

【第18回】暑い夏を乗り切るために取り外しできるベンチレーター


いよいよ梅雨が明けた。今年の夏は例年以上に暑い夏だと予想されている。キャンピングカーは好きな場所に行けるから、暑いところを避けて高原のキャンプ場などへ行けば涼しく過ごせるのがいいところ。

だけど、高原へ行く途中や、道の駅での車中泊など、いつも涼しい場所で宿泊できるとは限らない。そこで重要になってくるのが車内の換気だ。

車内の熱気は上部にたまるので、ファン付きのルーフベントを装備していると素早く換気できるが、ルーフベントは装備していてもファンが付いていない場合や、ベンチレーターが取り付けできない車の換気に便利なのが、取り外し可能のベンチレーターだ。

フィアマ ターボキットは、5枚羽根の大型ファンを内蔵していて、上下に伸び縮みするステーを使って取り付ける。幅36cmから48cmまで調整が可能で、ルーフにぶら下げて設置したり、横置きにして使うこともできる。

ファンのスピードは2段階で調整可能。電源は乾電池(単一×8本・別売)を使うか、車のアクセサリーソケットから取る。接続するケーブルは同梱される。

またベンチレーターの使い方の基本は排気で、車内にたまった熱い空気を外に追い出すときには、排気場所以外にも窓を開けておくことがポイント。空気の入り口を作ることで流れを作り、車内でも快適に過ごすことができる。となると、ウインドウを開けっ放しにするのでとくに夏場は虫が気になる。

というわけで、カムロード用のレーザーシェード(#075022)や、ハイエース用のキャンピングカーサッシ(#074017-A)などを合わせて使うようにして暑い夏を乗り切ろう。

キャンピングカーパーツ ベンチレーション フィアマ ターボキット

ベンチレーション
♯034086 フィアマ ターボキット
サイズ:31×36×10cm
価格:11,232円(税込)

キャンピングカーパーツ カムロード用レーザーシェード

レーザーシェード
#075022 カムロード 1台分(フロント2枚)
15,120円(税込)

キャンピングカーパーツ ハイエース用レーザーシェード

キャンピングカーサッシ
#074017-A ハイエース200系 A1枚
10,800円(税込)

浅井 佑一
著者:浅井 佑一
キャンピングカー専門誌「オートキャンパー」編集部を経て、現在は旅とキャンピングカーをテーマにしているフリーライター。キャンピングカーで車中泊しながら、全国の道の駅をまわっている。旅の様子は「オートキャンパー」にて連載中。 http://rvtravel.jp

【第16回】車内でAC100Vを使うためインバーターを装備しよう


家庭用の電気製品を車の中で使うとき、たとえば、車内で携帯電話の充電をするときにはインバーターが必要だ。車のバッテリーで使われているDC12VからAC100Vへ変換するのがインバーターの役割。

このインバーター、使う電気製品の消費電力に応じてその容量を選ぶ。キャンピングカーパーツセンターでは125Wから3000Wまで幅広く取り扱っていて、携帯電話やパソコン用ならばアクセサリーソケットに接続する125Wのインバーターでもいいが、消費電力の大きな家電製品を使うならば大容量タイプを選ぶ。

キャンピングカーに装備されているのは1500Wが多く、いってみればスタンダードな容量。1500Wあればドライヤーや電子レンジも動かすことができ、たいていの家電製品に対応が可能だ。

またインバーターには、サイン波(正弦波)と疑似サイン波タイプの2種類があって、価格が安いのは疑似サイン波タイプ。

しかし、疑似サイン波の場合だと、パソコンなどのデジタル機器が正常に動かない場合や、蛍光灯のコイルの温度の上がり過ぎたり、電気毛布が使えないことなどがあるので、正弦波のインバーターがお薦め。

また1500W程度のインバーターを使う場合、ただ単純にインバーターを装備すればいいだけではない。サブバッテリーの増設、またサブバッテリーの充電器など周辺機器も必要になってくる。

インバーターの容量が大きくなれば筐体のサイズも合わせて大きくなり、放熱対策も必要なので取り付け場所にも気を使う。インバーターさえあればすぐに電子レンジが使えるようになるわけではないので注意しよう。

FI-S1503Aインバーター1500W

サイン波インバーター
♯192115 FI-S1503Aインバーター1500W
価格:112,800円(税抜)

浅井 佑一
著者:浅井 佑一
キャンピングカー専門誌「オートキャンパー」編集部を経て、現在は旅とキャンピングカーをテーマにしているフリーライター。キャンピングカーで車中泊しながら、全国の道の駅をまわっている。旅の様子は「オートキャンパー」にて連載中。 http://rvtravel.jp

【第14回】角度の違う2枚のアンテナで全国をカバーするBS/CS用アンテナ


旅先でのテレビ放送は市街地であれば地デジでも衛星放送でも問題なく視聴できるところが多いだろう。ところが市街地から遠く離れたキャンプ場などでは地デジの電波は届きにくい。

だから山間部では地デジよりも南西方向の空に障害物がなければ受信できる衛星放送のほうが入りやすい傾向にある。

家庭で使うお椀型の衛星放送アンテナをキャンピングカーに使っている人もいるが、アンテナの方向を固定しないと受信できないので、走行中は視聴できない。

受信するためには旅先で車を止め、ラダーなどに取り付けてあるアンテナを衛星の方向へ向けて合わせる調整が必要だ。

雨の日や夜遅くに車外へ出て調整するのは面倒だし、もともと車用に作られたものではないので、振動を伴う防水などの対策はされていない。

BS/CSアンテナのDACP-452は、ダイヤモンドアンテナとバンテックセールスで共同開発した車載用のアンテナだ。車のルーフに取り付けるための専用品である。

自動追尾式で常にアンテナは衛星からの電波を受信するので、走行中でもBS/CS110°放送を視聴できる。

GPSを使って自車位置を測定。高性能ジャイロセンサーによって自動的に衛星を追尾する。回転モーターは1つなので従来品に比べて音が静かなのも特長だ。

本体裏面はマグネットになっているので、ハイエースなどのワンボックス車のルーフにはそのままのせるだけでしっかりと固定される。キャブコンのルーフの場合は穴を開けて固定が必要だ。ブースター、5mの同軸ケーブルを付属する。
※全国対応版(沖縄、一部離島を除く)

DIAMOND 自動追尾型BS/CS110° フルオートアンテナDACP-452

BS/CSアンテナ
♯231062 DIAMOND 自動追尾型BS/CS110° フルオートアンテナDACP-452
価格:216,000円(税込)

浅井 佑一
著者:浅井 佑一
キャンピングカー専門誌「オートキャンパー」編集部を経て、現在は旅とキャンピングカーをテーマにしているフリーライター。キャンピングカーで車中泊しながら、全国の道の駅をまわっている。旅の様子は「オートキャンパー」にて連載中。 http://rvtravel.jp