【二風谷ファミリーランドキャンプ場】アイヌ発祥の地「二風谷」で 快適なオートキャンプを!


北海道日高市から国道237号線を沙流川(さるがわ)に沿って北上した場所にある、平取(びらとり)町の二風谷(にぶだに)地区。大自然に囲まれたこのエリアは、アイヌ文化発祥の地であり、現在もアイヌの伝統が色濃く残っています。そんな歴史ある地域の豊かな自然の中にあるのが、「二風谷ファミリーランドキャンプ場」。25ha以上の広大な敷地に、キャンプ場、バンガロー、温泉宿、パークゴルフ場、テニスコートなどの施設が整備されています。

美しい芝生のキャンプサイトは、クルマ乗り入れ不可のテントサイトとクルマを横付けできるオートサイトに分かれています。電源なしオートサイトは1泊2000円、電源付きオートサイトは1泊3000円、キャンピングカーサイトは1泊4000円と、利用料金は本州と比べてかなりリーズナブル。電源付きオートサイトは20A、キャンピングカーサイトは40Aの大容量AC電源が完備されているので、ルーフエアコンやウインドーエアコンなど消費電力の大きな電気製品も安心して使用できます。

オートサイトやキャンピングカーサイトは、1区画が広くとられているので開放感も抜群! 傾斜を活かした段々状のレイアウトで、キャンパーが多い日でもプライベート感はしっかり確保できます。場内には、パークゴルフ場や遊具広場など、大人も子供も楽しめるも遊びの施設も充実。キャンプサイトから徒歩5分の「びらとり温泉ゆから」では日帰り入浴(500円)ができるほか、館内のレストランで「びらとり和牛」「びらとりトマト」などの地場産食材を使った料理も楽しむことができます。直売店でA5・A4ランクの「びらとり和牛」の購入もできるので、ここで食材を手に入れてキャンプサイトで贅沢なバーベキューを満喫するのもお勧めです。

キャンプ場の周辺には、「萱野茂二風谷アイヌ資料館」や「二風谷アイヌ文化博物館」、「平取町アイヌ工芸伝承館」などのアイヌにまつわる施設が点在しているので、ぜひキャンプを楽しみながら二風谷エリア伝統のアイヌ文化に触れてみてください。

 

(データ)

住所 北海道沙流郡平取町字二風谷92番地38

電話番号 01457-2-3807(現地管理棟)

開設期間 4月下旬~10月下旬

営業時間 チェックイン13:00~/チェックアウト~11:00

料金(1泊) オートサイト2000円、電源付きオートサイト3000円、キャンピングカーサイト4000円

※ペット不可、燃えるごみ以外は持ち帰り

http://www.town.biratori.hokkaido.jp/kankou/spot/spot3/camp/

 

岩田 一成
著者:岩田 一成
キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーライター。累積1000泊以上のキャンプ・クルマ旅の経験を活かし、雑誌やWEBでコラムや記事を多数執筆。キャンピングカー専門誌やイベントのアドバイザー、講演会、テレビ・ラジオ番組出演など、幅広い分野でキャンピングカーの魅力を伝えるべく奮闘中。著書『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』 http://www.iwata-kazunari.com/

【きりたっぷ岬キャンプ】無料で使用できる 車中泊OKの絶景キャンプ地


北海道の厚岸と根室の間に位置する浜中町は、手つかずの自然が残るエリア。なかでも、雄大な太平洋に突き出した霧多布半島の東端に位置する霧多布岬(きりたっぷみさき)は、北海道の大自然を体感できる景勝地として人気を集めています。周辺には売店や食堂、駐車場が整備され、太平洋の荒波を見下ろす展望台や岬突端の灯台からは、タイミングがよければ野生のラッコやアザラシの姿を観察することもできます。

そんなワイルドなロケーションの霧多布岬から徒歩5分の場所にあるのが、「きりたっぷ岬キャンプ場」です。北海道には数えきれないほどのキャンプ場が点在していますが、その中でもここのロケーションは随一! 高台に開かれたキャンプ場の、18棟のバンガローに囲まれた広大な草原のテントサイトから、太平洋の大海原を一望することができます。場内には、水洗トイレ、炊事場、ドッグランが完備されていて、設備は決して新しくはないものの清潔に管理されているので、旅人には十分です。

驚きなのは、これだけロケーション抜群のキャンプ場なのに無料で使用できるということ! 海を見下ろす草地にはテント100張ほどのスペースが確保されていて、キャンプ料金は無料。キャンプサイトにクルマを乗り入れることはできませんが、キャンピングカーは駐車場での車中泊が許可されています。バンガローは有料になりますが、1泊1760円と格安なので、たまには趣向を変えてバンガローに泊まってみるのもいいかもしれません。

周囲に何もない、ある意味北海道らしい環境が魅力のキャンプ場ですが、ゴミ処理可能(町指定の有料袋を使用)、ペットOK、温泉施設まで2.5kmと、利便性も文句なし。キャンプ場に集うのは、ライダーやチャリダー、車中泊ユーザーなどが多く、旅人同士で交流や情報交換をする光景がよく見られます。

波の音を聞きながら眠りにつき、夏の早朝は漁船のエンジン音で目を覚ます。そんな贅沢な時間の過ごし方をしてみたい人にピッタリの、北海道らしいフィールドです。

 

(データ)

住所 北海道厚岸郡浜名町湯沸41番地

電話番号 0153-62-3726(霧多布温泉ゆうゆ)

開設期間 6月上旬~10月上旬

営業時間 チェックイン/チェックアウト:指定なし

料金(1泊) テント・車中泊:無料、バンガロー:1760円

※ペット可、ごみ処理可

https://www.townhamanaka.jp/

 

岩田 一成
著者:岩田 一成
キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーライター。累積1000泊以上のキャンプ・クルマ旅の経験を活かし、雑誌やWEBでコラムや記事を多数執筆。キャンピングカー専門誌やイベントのアドバイザー、講演会、テレビ・ラジオ番組出演など、幅広い分野でキャンピングカーの魅力を伝えるべく奮闘中。著書『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』 http://www.iwata-kazunari.com/

【メルヘンの丘】広大な畑と青空が織りなす のどかで美しい田園風景


北海道の大きな魅力は、他のどの観光地とも違う日本離れした雄大な景観と、国内耕地面積の4分の1を有する一大農業地帯ならではのスケールの大きな田園風景です。そうした絶景を堪能できるスポットは道内各地に点在していますが、今回紹介するのは網走市大空町女満別にある「メルヘンの丘」。道の駅「メルヘンの丘めまんべつ」からクルマで3分ほど(約1.3km)の場所にある、人気のビュースポットです。

童話やおとぎ話から抜け出してきたようなのどかで美しい田園風景が、「メルヘンの丘」の最大の魅力です。丘の上に植えられた7本のカラマツと、緩やかな丘陵地に連なるじゃがいも畑が一体となって、北海道らしい穏やかな田園風景を作り出しています。

その美しい景観から、故黒澤明監督の映画「夢」のロケ地として使用されたこともあり、観光シーズンになると、畑と空が織りなす北海道らしい田園風景を求めて、国内外から大勢の観光客が訪れます。

時間帯や季節によって異なる表情を見せてくれるのも、「メルヘンの丘」の特徴です。日中は一面の青空と丘陵地が鮮やかなコントラストを見せ、夕暮れ時には真っ赤な夕焼けが丘陵地を染め上げます。6月下旬から7月中旬はじゃがいもの花と麦の出穂、7月中旬から8月中旬はコンバインによる刈取風景、そして冬になると真っ白な雪が丘陵地を覆い尽くす神秘的な風景へと様変わりします。

国道39号線沿いにあるのでアクセスしやすく、ビュースポットに沿って無料の駐車スペースや休憩用のベンチも完備されています。「博物館 網走監獄」や「北海道立オホーツク公園」など、網走エリアの主要な観光スポットからもクルマで15分程度の距離なので、網走エリアを訪れた際は、ぜひ立ち寄ってみることをお勧めします。

 

(データ)

住所 北海道網走郡大空町女満別昭和

入場料金 無料

駐車場 無料

問い合わせ 0152-74-2111(大空町役場)

http://www.town.ozora.hokkaido.jp/docs/2014111300193/

 

岩田 一成
著者:岩田 一成
キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーライター。累積1000泊以上のキャンプ・クルマ旅の経験を活かし、雑誌やWEBでコラムや記事を多数執筆。キャンピングカー専門誌やイベントのアドバイザー、講演会、テレビ・ラジオ番組出演など、幅広い分野でキャンピングカーの魅力を伝えるべく奮闘中。著書『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』 http://www.iwata-kazunari.com/

【ラーメンきっさ えきばしゃ】小さな駅舎の中にある 隠れたラーメンの名店


北海道の名物グルメを味わいたいなら、ラーメンは絶対に外せないメニューのひとつです。函館塩ラーメン、札幌味噌ラーメンなど道内各地に名物ラーメンがありますが、今回紹介する「ラーメンきっさ えきばしゃ」は、道東エリアを代表する隠れた名店。10年ほど前に家族とキャンピングカーで北海道を旅していたときに、キャンプ場で出会った地元の人に「ぜひ行ってみて」とお勧めされたラーメン店です。

                                                                               お店があるのは、JR釧網本線の止別(やむべつ)駅。「別れを止める」と書いて、止別。何ともロマンチックなネーミングです。お目当ての「えきばしゃ」は、木造のレトロな駅舎の中にあります。小さな駅ですが、網走と知床半島の中間点にあたる国道244号線のすぐ近くで、網走~知床観光の移動中にアクセスしやすい立地です。

このお店の名物は、麵の上に白髪ねぎがたっぷりのった「ツーラーメン」。具が白髪ねぎと刻みチャーシューの2つだけなのでこのネーミングになったそうです。昭和レトロな店内でいただくシンプルさを極めた塩ラーメンは、何度でも味わいたくなる優しい味わいが魅力です。ツーラーメンのほかに、ホタテやエビ、カニなどの海の幸がたっぷりのった味噌味の「駅長ラーメン」(1650円)も、観光客を中心に人気のメニューとなっています。

ここを訪れたら、ラーメンのお供にぜひ味わっていただきたいのが、「じゃがいも街道」(500円)です。鉄鍋で焼いた熱々のじゃがいもにバターをのせただけのシンプルなメニューですが、じゃがいもの産地として有名な小清水町のお店だけあって、その美味しさは感動もの!新鮮な牛乳もセットになっているので、一品で北海道の魅力をたっぷりと味わえます。

お店までは、網走からクルマで30分、知床半島のウトロからクルマで50分ほど。周辺には「小清水原生花園」「天に続く道」などの人気観光スポットもあるので、ぜひ旅の途中で立ち寄って素朴なご当地グルメを味わってみてください。

 

(データ)

店舗 ラーメンきっさ えきばしゃ

住所 北海道斜里郡小清水町止別1 JR止別駅舎内

営業時間 11:00~19:00(ラストオーダー18:30)

定休日 不定休

TEL 0152-67-2152

https://www.town.koshimizu.hokkaido.jp/sightseeing/detail/00007027.html

岩田 一成
著者:岩田 一成
キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーライター。累積1000泊以上のキャンプ・クルマ旅の経験を活かし、雑誌やWEBでコラムや記事を多数執筆。キャンピングカー専門誌やイベントのアドバイザー、講演会、テレビ・ラジオ番組出演など、幅広い分野でキャンピングカーの魅力を伝えるべく奮闘中。著書『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』 http://www.iwata-kazunari.com/

【幾寅駅(幌舞駅)】ノスタルジックな駅舎で 映画の中にタイムスリップ


北海道南富良野町にあるJR北海道・根室本線の「幾寅(いくとら)駅」は、静かな町にぽつんと佇む無人駅です。実はこの駅は、1999年に上映された故・高倉健さんの主演映画「鉄道員(ぽっぽや)」のロケ地として使われた“知る人ぞ知る”スポット。テレビドラマ「北の国から」のロケ地「麓郷(ろくごう)」と並ぶ「富良野の2大ロケ地」として、映画公開から20年以上経った今でも多くのファンが訪れています。

ノスタルジックな雰囲気が漂う木造駅舎は、映画の撮影に伴ってレトロ調に改装されたもの。駅舎正面には、劇中で使用された「幌舞(ほろまい)駅」の看板が大きく掲げられ、「鉄道員(ぽっぽや)」の世界観を演出しています。

駅舎内にある見学無料の「展示コーナー」には、主演の高倉健さんが身に着けていた本物の衣装や映画撮影時のスチール写真、出演者の色紙など、当時の貴重な資料を多数展示。改札を抜けて単線の小さなホームに立ち、南富良野の自然の中を一直線に走る線路を眺めていると、まるで映画のワンシーンにタイムスリップしたような不思議な感覚を味わうことができます。

駅舎の周辺には、映画のロケで使用された「だるま食堂」や「ひらた理容店」などのセットも、そのまま残されています。その横には、映画に登場した「キハ40形気動車」(2005年廃車)の姿も……。木造駅舎や周辺の建物が織りなすノスタルジックな佇まいが、訪れる人々を温かい気分にさせてくれます。

「幾寅駅(幌舞駅)」へのアプローチは、富良野市街からクルマで40分ほど。「道の駅南ふらの」や「かなやま湖」のすぐそばにあるので、観光や移動で周辺を訪れた際は、ぜひ「幾寅駅(幌舞駅)」に立ち寄って、映画「鉄道員(ぽっぽや)」の世界観を感じてみてください。

 

(データ)

住所 北海道空知郡南富良野町幾寅

http://www.minamifurano.jp/

 

岩田 一成
著者:岩田 一成
キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーライター。累積1000泊以上のキャンプ・クルマ旅の経験を活かし、雑誌やWEBでコラムや記事を多数執筆。キャンピングカー専門誌やイベントのアドバイザー、講演会、テレビ・ラジオ番組出演など、幅広い分野でキャンピングカーの魅力を伝えるべく奮闘中。著書『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』 http://www.iwata-kazunari.com/