【第151回】ついにキャンピングカーにも押し寄せる!? カワイイの波


毎年2月の頭は、国内最大のキャンピングカーショーが千葉の幕張で開かれる。今年は2月の1~3日の3日間で、2日目の終了時に昨年3日間の入場者数を達成するという大盛況ぶり。それだけより一般的なユーザー層というか、興味を持っている人が増えたということだろうか。

まず入場口を入ってドーンと印象的に置かれていたモデルは、売れまくっているジープに後付けセッティングできるポップアップテント。TripTopというRVランドの出品作で、2019年夏に予約開始予定。カラーリングのせいもあるのだろうが、メチャメチャ可愛いイメージ。

さらに会場内には、バッチリ雰囲気作りされたディスプレーをしていたのが、トイファクトリーのトイジムニー。現在日本中で驚異の人気を披露しているジムニーをベースに、車内全面がベッドになるようなコンセプト。メーカーオプションのベッドキットは、助手席側のみだったことを考えると、1人で就寝するとしてもこちらの方が絶対寝心地がいいだろう。しかも超可愛い。

トドメは、REVOシートの生みの親であるワークボックスが展示していた、室内が可愛い2台のバンコン。片方は女性っぽいフェミニンな感じで、もう片方は男の子のギアとはっきりとセグメンテーション。これらは最近欧米で流行りの、バンコンをホームビルドしちゃう人々のテイストをふんだんに盛り込み、製作した若いスタッフもいわゆるキャンピングカーというよりバンライフというコンセプトを具現化したもののよう。

もともとカワイイは、ミスティックプランニングのポップビーのようなところから始まり、アネックスのRIWのようなものにも発展。製造に聞いてみると、単にイメージでショー会場で人気があるだけでなく実績につながっているという。

正直言えばこのカワイイ路線、見た目のイメージと実際の使い勝手は一部かけ離れざるを得ないところもあるのだが、そこも含めてカワイイなのかな、許容される部分なのかな、と思った。

TAMA@MAC
著者:TAMA@MAC
主に月刊オートキャンパーに執筆し、超小型キャンピングトレーラーを引っ張って、キャンピングカーの可能性を甘受する日々を送る。クルマやキャンピングカーは相当好きだが、最近はフィールドワークにドップリはまり込んでいる。 http://www.tamamac.com

【第150回】車中泊マット、ベッドキットなどベッド環境のあれこれ


車中泊を快適にするために重要なことのひとつが「フラットなベッド」であるというのはこのコラムでも何度も書いてきました。

睡眠が十分ならば、翌日に疲れを残すことなく旅を続けることができます。

ミニバンなどで車中泊するならば、シートを倒してフラットにして車中泊用ベッドマットを敷くとシートの段差が解消されてより寝やすくなります。

シートを跳ね上げることができる車ならば、荷室状態にした状態にして、そこにベッドマットを敷くと、よりフラットにして寝ることができます。

キャンピングカーパーツセンター ♯266015 J-Sleepアクティブ

♯266015
J-Sleepアクティブ
価格:14,800円

 キャンピングカーならばベッド専用スペースがあります。家と同じような環境で寝ることができますが、より快適に就寝したいのであれば、ベッドマットの上に車中泊マットを敷くのもありですね。

 そして、この「ミニバン+車中泊ベッドマット」、「キャンピングカーのベッド」のあいだにあるのが、ベッドキットと言えるでしょう。

 対応している車種が限られますが、キャンピングカーに近いベッド空間が得られます。

 ちょいcamは、軽自動車に取り付けるベッドキットで、リヤを荷室にしたところに木枠をセット。上からベッドマットを載せて完成。5分程度で組み立てできます。

 リヤ部分がすべてベッドスペースになり、幅1230㎜、奥行き1900㎜で大人2名が寝られるスペースになります。マットを持ち上げると下が収納スペースになっているので、小物をまとめることができます。

 枕部分になるマットだけを外せば、運転席、助手席は乗車できるので、2人旅ならばベッド状態にしたままで旅を続けることができて便利です。

キャンピングカーパーツセンター ♯550150 ちょいCam(寝るだけキット)ダイハツセット

キャンピングカーパーツセンター ♯550150 ちょいCam(寝るだけキット)ダイハツセット

♯550150
ちょいCam(寝るだけキット)ダイハツセット
価格:145,260円

■対応車種
ダイハツ アトレーワゴン/S321G・S331G(4WD)平成17年式以降
ハイゼットカーゴ(バン)/S321V・S331V(4WD)平成17年式以降

※ダイハツ アトレーワゴン、ハイゼットカーゴの各OEM車にも設置可能。詳しくはhttp://www.yousnet.co.jp/company/route.html まで。

浅井 佑一
著者:浅井 佑一
キャンピングカー専門誌「オートキャンパー」編集部を経て、現在は旅とキャンピングカーをテーマにしているフリーライター。キャンピングカーで車中泊しながら、全国の道の駅をまわっている。旅の様子は「オートキャンパー」にて連載中。 http://rvtravel.jp

【第149回】サイドオーニングの下にオイルランタンの灯りはいかがでしょう パート2


前回思わせぶりに終了した当コラム、その理由は見ての通りリフィルのオイルキャンドルのボトルを再利用したかったから。なにしろそのボトルの出来が実によく、使い捨てにするにはあまりにももったいなく感じたし、ほら今プラスチックの廃棄がいろいろ問題にもなっていて、分解して分別するのも結構大変そうだったから。

まずはオイルを注入するための穴を凹んだ所へ、それと既存の芯を取り付けてあった所も芯を抜くためもあり、ルーターを使って穴を開けた。

すかさずオリーブオイルを丁寧に注入し、ティッシュペーパーを捻って芯を作って刺し燃焼テスト。だいたい問題なさそうだが、まだ芯はボトルの底に沈んだままで見た目があまり良くない。オイルをオリーブオイルにしたのは、色付きが強いので残量が分かりやすいかなと思っただけ。

試してみると、注入用の穴が1つだとオイルの粘性が高くうまくボトルに入っていかない感じだったので、注入用に2つ穴を追加。芯部分の穴をほんの少し拡大、クリップの先を小さな鉤爪形状に加工したものが入るようにして、落ちた芯をボトルの中から掻き出せるよう加工。これで芯の出る量も調節できるようになった。

芯を出す量は5mm以下3mm程度が良いようだが、そのあたりはティッシュペーパーの捻り具合にもよると思うので、自分で工夫して見てほしい。

ランタンにセットして見た、いい感じです。実は植物性のオイルが、かなりうまく燃えることを多くの人は知らない。おそらくもっと可燃性の高いものでないといけないと思い込んでいるのではないかと思う。そんなにパラフィンオイルと可燃率は違わないと思われるし、価格もスーパーで激安品も出回るので、入手のしやすさや安全性からいったらもっと注目されてもよさそう。

ただ…、オリーブオイルだと寒い時期固まってしまい、点灯させることができないだろう。この辺りがパラフィンオイルや本来の蝋とは違うことだろうか。ただ、停電などでロウソクに火をつけ灯りとして使うより、点灯してぶら下げて使えるこの手のランタンの方が安全性は極めて高い。

キャンプ用としてだけでなく、災害対策用という意味も含め用意して見てはいかがだろうか。

TAMA@MAC
著者:TAMA@MAC
主に月刊オートキャンパーに執筆し、超小型キャンピングトレーラーを引っ張って、キャンピングカーの可能性を甘受する日々を送る。クルマやキャンピングカーは相当好きだが、最近はフィールドワークにドップリはまり込んでいる。 http://www.tamamac.com

【第148回】荷物はどこにしまう? 車内収納について考える


出かける人数が多くなればそれだけ荷物も増えます。遊び道具はもちろんのこと、着替えなどもかさばるので、限られた車内空間があっという間に荷物だらけになってしまうことも…。

 以前キャブコンで長期の旅をしたときには、昼間はバンクベッドに荷物を押し込んで、寝るときになると荷物をダイネットに移動させて寝る空間を確保していました。

 そんな荷物問題ですが、大人数になったときに意外と困るのが靴置き場です。シューズボックスが装備されている車もありますが、人が増えるとシューズボックスからはみ出て、エントランスが靴でいっぱいになってしまいます。バンコンなどはそもそも靴を置く場所がなく、スライドドアを開けるたびにシューズが下に落ちて困る経験をした人も多いでしょう。そこでシューズオーガナイザーを使うとスマートに収納できます。

Camp-4シューズオーガナイザー」は吊り下げ式の収納で、10足分の靴が収納できます。サイズが高さ860×幅480㎜と大きく、キャブコンなど車内空間の広いキャンピングカーに向いています。

キャンピングカーパーツ ♯919239 Camp-4シューズオーガナイザー

♯919239
Camp-4シューズオーガナイザー
価格:6,480円

 キャンピングカーパーツセンターから発売になったオリジナル商品はもっとスマートに収納ができます。5足分が収納できる「フレキシブル シュー オーガナイザー」はバンコンなどにぴったりのサイズです。

 高さ800×幅255㎜と横幅が狭いので、助手席の背面などにピッタリ収まります。ヘッドレストの金具部分に引っ掛けて取り付けられます。靴だけでなく鍵などの小物の収納にも便利です。

キャンピングカーパーツ ♯266017 C.P.Cオリジナル フレキシブルシューオーガナイザー

♯266017
C.P.Cオリジナル フレキシブルシューオーガナイザー
価格:4,860円

 まずは車内の収納スペースに合わせて、荷物をコンパクトにすることが重要ですが、シューズオーガナイザーのような収納アクセサリーを使って工夫することもできます。

浅井 佑一
著者:浅井 佑一
キャンピングカー専門誌「オートキャンパー」編集部を経て、現在は旅とキャンピングカーをテーマにしているフリーライター。キャンピングカーで車中泊しながら、全国の道の駅をまわっている。旅の様子は「オートキャンパー」にて連載中。 http://rvtravel.jp

【第147回】サイドオーニングの下にオイルランタンの灯りはいかがでしょう(じつは・・・パート1)


キャンピングカー、ましてやそれがキャブコンだのモーターホームだったりしたら、ほとんどの場合サイドオーニングを装着していることだろう。そしてその下の灯りで昨今大人気なのは、低消費電力で強力に明るいLEDのリボンタイプ照明。

お手軽だし使いいいのは十分承知なのだが・・・”強力”という所にちょっとひっかかるものがある。これはあくまで個人的な意見ではあるのだが・・・。そう、明るすぎるかな? と感じてしまうのだ。あと、なんだか雰囲気ももっと欲しいよなぁ、と無い物ねだりもしてしまう。

そこで最近試したのが、昔ながらのキャンドルランタンをサイドオーニングに多数ぶら下げ使ってみること。いや、ハロウィンもクリスマスも通り越したのに、なんともいい雰囲気になります。

本来ならキャンドルランタンなのでろうそくがセットされるのだが、これが結構面倒なのだ、後始末が。揺れてこぼれてガラスのホヤにベットリ着いて・・・拭いてもビヨォ~んと延びるばかり。オレンジオイル系で拭いたらあっさり取れたのにはビックリしたが、それでも面倒であることは否めない。

そこでネットショッピングでポチッとしたのが径38mmのオイルキャンドル使い捨て品。価格にすると1つ100円以下ではあるが、キャンドルが3つ100円で普通に買える今時ではちょっと高めな気がする。

通常のキャンプ用キャンドルランタンは、径1と1/2インチなので、ほとんど既製品が無加工ですっぽり入るはず。写真のサイズで、1ボトルにつきおよそ6時間の燃焼が可能だった。

とまあキャンドルで気を良くしてお酒を飲んでいるかたわらに・・・「あら不思議!? こんなところに石油ランタンが!!」と、いわゆる灯油でも入れて点けるかと思うも、専用オイルってケロシン系じゃなくて低温でも固まらないロウ、いわゆるパラフィンオイルだよね・・・と気付く。前に紹介しているオイルキャンドルがまさにそれ。パラフィンオイルだって結構な値段だし、灯油は手につくと臭いし。

「んじゃさぁ~~~~、植物オイルでよくね?」「ヤバいんじゃないっすか??」「試すべ試すべ」と相方と話しつつ、ギャレー内にある1リットル300円のスーパー特売品サラダ油をコポコポ注入。

案の定、ちゃんと点きました。

ただこの方法、まったくメーカー保証はないし芯が早めにダメになることは間違いなさそう。試してもオイルタンクの厚さが相当なモデルである場合、吸い上げがうまくいかず点灯することができないかもしれない。でも芯の油をガッツリ中性洗剤で洗い流してキッチリ乾燥させればまた普通に使えるのでご安心を。

という結果を踏まえ、次回に続く・・・。

TAMA@MAC
著者:TAMA@MAC
主に月刊オートキャンパーに執筆し、超小型キャンピングトレーラーを引っ張って、キャンピングカーの可能性を甘受する日々を送る。クルマやキャンピングカーは相当好きだが、最近はフィールドワークにドップリはまり込んでいる。 http://www.tamamac.com