【第146回】運転の不安をなくすアクセサリーパーツ


多くのキャブコンは、ベース車の幅よりも架装部の方が大きくなるのでボディに段差ができます。それによって車を余計に大きく感じて、運転に不安に感じている人もいるでしょう。たとえば右ハンドル車の場合だと、普通車でも左後方は確認しづらいですが、ボディ段差のあるキャブコンの場合は、さらに見えづらくなります。

 運転に慣れている人でも、合流時や左折時に、もうちょっと見えたらいいのになと思うことがあります。そんな不安はアクセサリーパーツで解消してしまいましょう。

 セーフティサイドミラーは「もうちょっと見えたら」に役立つ後付けミラーです。取り付けは標準ミラーのステーにボルトで固定するだけなので簡単。同梱されているブラケットを使って固定します。

 カムロードベース車専用のアイテムで、年式によっては、取り付けるステーの上に付属のゴム製アタッチメントを巻いてブラケットを固定します。

キャンピングカーパーツ ♯242064 セーフティサイドミラー

♯242064
セーフティサイドミラー
価格:4,800円

キャンピングカーパーツ ♯242064 セーフティサイドミラー

 セーフティサイドミラーを取り付けると、純正ミラーの下側に重なるようになりますが、純正ミラーだけではカバーしきれない部分がかなりワイドに見えます。カー量販店にいけば、サイドミラーに貼り付けるタイプの凸面鏡が購入できますが、セーフティーサイドミラーほど見やすくはありません。

 またキャブコンやバンコンでルームミラーを見ても後方視界がない場合がありますね。バックモニターカメラも運転の不安を取り除いてくれるパーツ。後付けもできるのでおすすめです。バックするときだけ後方確認をしたいのならば、カーナビを連動させることもできますし、ルームミラーのように常に確認したいのならば、専用のモニターに映し出すこともできます。

キャンピングカーパーツ ♯234045 オリジナルバックカメラ

♯234045
オリジナルバックカメラ
価格:7,560円

浅井 佑一
著者:浅井 佑一
キャンピングカー専門誌「オートキャンパー」編集部を経て、現在は旅とキャンピングカーをテーマにしているフリーライター。キャンピングカーで車中泊しながら、全国の道の駅をまわっている。旅の様子は「オートキャンパー」にて連載中。 http://rvtravel.jp

【第145回】キャンピングカーの調理道具にフタ付きスキレットが抜群に便利!


これまでキャンピングカーで様々な調理道具を使ってきた。その中に、ちょっと前に爆発的に流行ったスキレットというものがある。御多分にもれず、キャンプの買い出しで寄ったスーパーで径20センチのフタ付きを購入し、自分のキャンピングカーにも積載し始めた。

なぜこのサイズかというのは、キャンピングカーのビルトインタイプコンロを使ったことがある人にはよくわかる話で、肉料理などするには2人前程度には十分だし、1人前ならそれ自体を器にできるというあたりも気に入ったのだ。

もっとも気に入ったのは、フタ付きであるためコンロ上でも相当オーブンっぽい調理ができること。強力火力が望めないキャンピングカーのコンロでも十分な調理ができることだ。

そこで考えたのが、スキレットでパンを焼こうという試み。作り置きして小腹が減った時に手に取れるのも狙い。今回の案はパンなのに強力粉ではなく薄力粉を使い、砂糖、ドライイースト、塩を混ぜてみた。その方が膨らみすぎないかな?

普段使っているスキレットだと、鍋肌が普通にシーズニングが出来上がっていると思われるので、すべてをスキレット内で完結させようという狙いもある。洗い物を減らしたいからだ。

おつまみになるパンということもあり、練りこみパンを作る。とりあえずツナ缶をオイルごと、ドライフーズのみじん切りを放り込んだ。混ぜるのはスプーンかフォークで、様子を見ながら水を足し生地を作る。ズボラに一直線である。

しっかり練って、1~2時間フタをして一次発酵を済ませたら、あとでちぎりやすいよう分割し並べる。スキレットに張り付きそうだったら打ち粉代わりに粉を振っておく。

ここからがキャンピングカーらしいところ。フタをしてFF暖房の暖気が当たるような所へスキレットを置く。発酵温度は40度C超えあたりなので、それっぽい温度になるよう距離などを調節しよう。

冬ならそれでいい、夏は多分日に当たるようなところに置いておけばいい、春と秋は湯煎?そのあたりは流石に検証できていない。

発酵が終了したら、スキレットのフタをしたままコンロにかけ、全体が温まったら弱火というよりとろ火にし、途中一度ひっくり返し仕上がるまで20分だった。ちなみに薄力粉は100g使用し、仕上がりは2人前の感じ。

というわけで、キャンピングカーでも洒落た調理は大して苦労しなくても作れることがわかり、キャンプ中の時間の使いかたも含めまた楽しみが増えてきた。みなさま、フタ付きスキレットってすごく楽しいですよ。焚き火にくべてもガンガン使えるしね。

TAMA@MAC
著者:TAMA@MAC
主に月刊オートキャンパーに執筆し、超小型キャンピングトレーラーを引っ張って、キャンピングカーの可能性を甘受する日々を送る。クルマやキャンピングカーは相当好きだが、最近はフィールドワークにドップリはまり込んでいる。 http://www.tamamac.com

【第144回】疲れを翌日に残さないための車中泊専用マット


車中泊であっても自宅と同じように寝られるのが理想です。シートを倒すことでフラットになるミニバンがありますが、やはり座って移動するシートとしての機能がメインですから、どうしても凹凸があります。

 実際に寝てみるとよく分かりますが、透き間にタオルを詰めたり、クッションでカバーするなど工夫しても、やはり快適とはいえません。

 ミニバンなどで寝るときは、シートを跳ね上げて荷室にして、そこへマットを敷くとよりフラットにできます。

 空気を入れて膨らませるタイプのエアー式マットがカー量販店などで販売されているので、それらを荷室に敷くとフルフラットに近い状態で寝ることができるでしょう。

 ところが、人は寝ている間にコップ一杯分の汗をかくといわれていて、エアー式マットのように空気を通さなければ、蒸れてしまいます。1泊程度であればいいですが、連泊するような場合は、車中泊専用マットをおすすめします。

 「J-Sleepアクティブ」は、体圧分散性能に優れて寝心地がよく、エアー式マットと違って通気性に優れ、蒸れにくいという特長の車中泊専用マットです。

 エアー式マットを収納するときは空気を抜かなければならず、丸めるのも一苦労ですが、J-Sleepアクティブならば、丸めるだけで直径30㎝ほどにまとまるので収納も簡単です。 

 幅680×長さ2000㎜で、大人1名分として十分なサイズがあります。ダイヤ柄にキルティング加工した表面素材ですべりにくく、ポリエステル製シャンブレークロスを使って汚れにくいのが特徴です。カバーは取り外して洗濯ができます。

 色はレッド/ブルー/グリーン/オレンジ/ブラウン/グレー/ベージュの7種類から選べ車内の雰囲気に合わせることができます。

キャンピングカーパーツ ♯266015 J-Sleepアクティブ

キャンプ用品
♯266015 J-Sleepアクティブ
価格:14,800円

浅井 佑一
著者:浅井 佑一
キャンピングカー専門誌「オートキャンパー」編集部を経て、現在は旅とキャンピングカーをテーマにしているフリーライター。キャンピングカーで車中泊しながら、全国の道の駅をまわっている。旅の様子は「オートキャンパー」にて連載中。 http://rvtravel.jp

【第143回】まだまだ続く寒さを楽しく暖房で乗り切る!


キャンピングカーの場合、たいていはFF暖房を設置しているだろう。そのため、車内においては寒さ知らずどころか、短パンTシャツで冷たいビールをグビッ!? が普通かもしれない。しかしいざ外となるとそういうわけにもいかない。

もちろん、タープの下をオプションのスクリーンや何かで囲い、寒さをしのぐという方法も当たり前に行なっているだろうが、やはり真冬はそれだけでは保温できずやはり寒い。そこで重要になってくるのが、ストーブ。

これまで個人的には、コールマン製の大昔のテント内で使用するためのキャタリティックヒーターをトレーラー内で愛用。今の基準ではもちろん室内使用は不可のもの。さらにサイドオーニングやタープ下では、調理のできるトヨトミ製ストーブや通常のカセットタンク給油式のものを使用していた。それはそれで、暖をとるという点で十分機能していたように思う。

世の中は便利なもので、ネットをうろうろしてポチッとクリックすると、海外から商品が届く時代。というわけで、唯一今まで不満だった“大きさ”という問題をクリアしそうな小型タイプを発見し、迷わず購入。無事海外から届くかどうかワクワクしながら待ってみた。

到着したものを開封してみると、製造国は分からない。商品のパーツはあちこち曲がったりひしゃげたり、バリも酷かったりするがそれらを修正して再組み付け。さらにトレーラーのL P Gボンベのホルダーに置いてみると、実にサイズ的にピッタリだった。

もちろん電気などは使用しておらず、着火はマッチかライターで直接、極めてアナログな機構ながら、国産のように耐震自動消化装置など付いていないので、いざとなれば点火状態で移動もできてしまう。もちろん日本の基準でいけば、室内使用不可である。

実際の燃焼はなんら問題なく綺麗に行なわれ、1給油で夜更かしの夜も無給油で大丈夫なのを確認。股火鉢状態に利用すれば屋外であってもめちゃくちゃ暖かい。しかもお値段がとってもリーズナブルで大満足。

こうなってくると、ちょっと高価だけど武井バーナーとかペトロマックスとかのストーブが手に入れたくなるというものだが、私の場合お財布がその辺りの融通を利かせてくれない。カッコ良いんだけどなぁ、みなさまはいかがでしょうか。結構小さめの石油ストーブって、いろいろなものが発売されていて案外屋外で楽しめますよ。

TAMA@MAC
著者:TAMA@MAC
主に月刊オートキャンパーに執筆し、超小型キャンピングトレーラーを引っ張って、キャンピングカーの可能性を甘受する日々を送る。クルマやキャンピングカーは相当好きだが、最近はフィールドワークにドップリはまり込んでいる。 http://www.tamamac.com

【第142回】キャンピングカー用の2種類のラダーを使い分ける


キャンピングカーのなかには背の高い車が多くあります。キャブコンでは全高が3mを越える車も珍しくありません。バンコンのハイエースでも標準ルーフで2mを越え、キャンピングトレーラーも2.5m前後の全高があります。

 というわけでルーフ上の洗車や、ベンチレーターの掃除、テレビアンテナなどのメンテナンスなどで車の高い位置を確認しなければならないときがあり、そんなときにはハシゴが必要です。

キャンピングカーパーツ ♯024052 フィアマ ラダーDELUXE8

キャリア・ラダー
♯024052 フィアマ ラダーDELUXE8
価格:41,796円

 キャブコンではリヤにハシゴを装備している車があります。ルーフに上がってメンテナンスをするために必要なものです。折りたたみ式でハシゴ長が2.5m近くあり、背の高いキャブコンでも対応します。

 ルーフ上に乗って作業するほかに、たとえば、バンクベッド部分に装備しているウインドウの修理、サイドオーニングの掃除などボディ側面の高い位置のメンテナンスをするためには、いわゆる「ハシゴ」が必要になります。

 3m以上の長さのある一般的なハシゴは、折りたたみ機構がなくてかさばります。脚立も同様に場所を取るので、車の中に収納はできませんし、家庭でも置き場所に困るでしょう。

キャンピングカーパーツ ♯44013 REIMO 伸縮式ラダー

キャリア・ラダー
♯44013 REIMO 伸縮式ラダー
価格:17,280円

 REIMOの伸縮式ラダーはそんな悩みを解決してくれるハシゴです。全11段の伸び縮み機構で、引き出すと1段ごとにロックがかかり細かく長さを調節できる仕組みになっています。最長で3.2mまで伸ばすことができるため、たいていのキャンピングカーのルーフにまで届く長さがあります。

 たたむと94.5㎝とコンパクトなので、大型キャブコンの外部収納庫などに収納できるサイズになります。支柱は太く乗り降りの際も安定しています。旅先での万が一のトラブルなどに備えて車に積んでおいてもいいかもしれません。

浅井 佑一
著者:浅井 佑一
キャンピングカー専門誌「オートキャンパー」編集部を経て、現在は旅とキャンピングカーをテーマにしているフリーライター。キャンピングカーで車中泊しながら、全国の道の駅をまわっている。旅の様子は「オートキャンパー」にて連載中。 http://rvtravel.jp