前回に引き続き作業してみた。まずは完成品を見てもらうとして、いかがだろうか? コレならある意味冷蔵庫といってもいいほどではないだろうか。もちろん、基本的にはそれほどの性能はなく、あくまで保冷程度ではある。
そういった内容を踏まえ何をしたのかと言えば、まずより保冷能力を高めつつ箱形状をキープさせるため、プラダンボールを切り出し壁を作った。もちろんこの程度の付加物であれば、折り畳んで収納できるので利便性への影響はない。
フタ部分には、さらなる断熱効果とクッション性を兼ねるため、エアーパッキンを巻きつけておいた。貼り付けは接着力が強力なダクトテープを利用。
仮組みしてみる。ここで悩んだのが蓋の開閉機能とロックの仕方。とりあえず百均に出かけ使えそうなものを物色してみるが、取り外し可能なファスナーが密閉性も含め確実だとは思うが、ミシンなどでの取り付け方法が必要なのでその手順に悩む。
結局のところ選択したのは、マジックテープ。コレなら、元々本体の開閉に付いているマジックテープ部分をそのまま利用することができると考えたから。作ったフタに端切れを巻き付けベロも作り、マジックテープを設置。このいずれも、ナイロン生地も接着できる接着剤をホームセンターで購入したので、縫い物はまったくなく作業はトントン
と進み、最初の完成状態写真になった。
そしてテストしてみた。気温15度Cで電源を入れ2時間程度放置してみると、8度Cで安定していた。そして注目すべきは、温度が下がった飽和水蒸気量の関係から庫内湿度はカゼ注意の40%弱からカビ注意の80%の多湿環境に変化した事。コレは一般的な冷蔵庫のように除湿現象が起きない結果だが、お刺身などナマ物などが乾きにくいというのは事実である。
というわけで、キーンと冷えたビールは無理だが、頃合いのいいワインとか食品を傷めなくて済む環境構築は可能なようだ。おそらくプラ段ボール一層のおかげで、ノーマル状態より保冷性能はだいぶ上がっている。