【第234回】ランタンを快適に使うために



前回磨いてピッカピカ、愉しい…という話を書いてみたが、ここ10年くらいだろうか、それまで使っていた高圧式ガソリンランタンをやめオイルランタンを愛用している。その後、ソーラー充電式のインフレータブルランタンを懐中電灯代わりに追加した。ついでに言うと、絶対的な明るさが必要な時もあるので、灯油の高圧型ランタンも手に入れた。

そんな自分が出会った、魅了されたのがペトロマッックスhl1という小型のオイルハリケーンランタン。ちょうど5年前の夏だ。もう手に入れてそのクロームメッキの輝き、ホヤの透き通るような透明度、それはもうキラキラしていて他のものとは別次元なのでは? と思ったほど。

その燃焼の美しさは最初のショートムービーで確認できるかなぁ? 一緒に点灯しているのは、次に紹介するランタン。ところがどういうわけか、これまで長い年月時代を超越し生き残ってきたランタンなのにもかかわらず、数年前に製造中止になり今は手に入らない。

それと同時に中古市場で高騰し始め、今ではとにかくホヤが割れていない使える状態のものなら当時の購入価格の10倍ほど、未使用新品ともなると20倍…。驚異的だ!

そんなペトロマックスを常夜灯に屋外にぶら下げていたのだが、寝入ってしまってから不届き者に持っていかれるのもしゃくなので、現行でいくらでも手に入るフェアハンド ベイビースペシャル276 のジンクメッキ仕様を手に入れた。塗装よりメッキが好きなのは個人的趣味。

想像よりちょっとサイズが大きいのが不満だが、機能には問題無くここ3年ほど屋外でも快適に点灯してくれている。ホヤの透明度が…ともマニアックに思うが、並べて見なければ絶対に分からない。

さてオイルランタンといえば芯を刺して燃料を入れ火をつけるだけと扱いが簡単で、メンテナンスもそれほど難しいものではない。

ただ多かれ少なかれ芯自体も燃えて短くなってくるので、必ず予備を用意しておくのが無難。その場合サイズを知っておく必要がある。1/2のようなインチ表示だったり、何分みたいな表記で分かりにくいが、10・12.5・20mmのようなサイズがあるので、穴の大きさを測ってから購入するといい。どうせなら長めのロールがオススメ。

芯=ウィックは燃焼していると上端に煤が溜まる。次回燃焼するときはそれを振り払えば事済むのだが、どうせなら上部を丸くするといい。そうすることにより、炎の形が綺麗な桃型になるのだ。

カットしたまま直角の角が2つ出ていると炎がハート形になり、不完全燃焼をおこしやすいのか煤がより溜まってしまうのだ。

気をつけるのはこの程度で、夜の団らんに目に優しい灯りが手に入るのだが、単純に歳を取った目になってしまったのかな? とも感じている。

TAMA@MAC
著者:TAMA@MAC
主に月刊オートキャンパーに執筆し、超小型キャンピングトレーラーを引っ張って、キャンピングカーの可能性を甘受する日々を送る。クルマやキャンピングカーは相当好きだが、最近はフィールドワークにドップリはまり込んでいる。 http://www.tamamac.com

【第232回】道具をピッカピカに磨いて気分一新!


もう購入して5年は経っただろうか、最近では明るい圧力をかけるランタンではなく、ハリケーンランタンと呼ばれるランプタイプのものをテーブルランタンやメインの灯りとして常用している。

燃料の消費量も少なく眼にも優しく、何しろゴーゴーと音が出ないのが良い。もちろん明るさはそれなりに暗めなので、子供が走り回る環境ではちょっと心許ないと感じるかもしれないが、大人だけなら雰囲気重視である。

さてそんなハリケーンランタン、5年間使い続けた姿がコレ。かなり気にして使っているので汚れや錆はそれほどでも無いが、表面にこびりついた油膜というかヤニというか、スッカリ燻んでしまっている。

ただこの油膜も、ある意味錆防止にはなっているだろうなと感じてはいたが、流石に新品時の点灯した時のキラキラ感が無くなっているのが多少寂しかった。そこで購入後始めて洗浄とポリッシングをしてみようかと。

まずはバラせるだけバラし、換気扇クリーナーや中性洗剤をたっぷり使い油膜を徹底除去してみた。もうこれだけで十分キレイになっているので通常はこの程度でしっかり内部まで乾燥させれば特に問題はないだろう。

ただ今回は、底に錆が浮いていた。もちろん本体表面にもそこそこ細かい錆はあったのだが、普段あまり目にしない底は夜露なのか結露なのか、放っておくと今後に影響する気がするレベルだった。

そこで表面の細かい錆も含め、真鍮製ワイヤーブラシのサイズ違いをいくつか用意しルーターで磨き落としてみた。メッキなどの場合、鉄やアルミ、海綿だとなぜか傷が付きやすいのが不思議、真鍮がいいと思う。

おおかた錆を落とし表面が滑らかになったら、磨きの定番ピカールを持ち出しゴシゴシ。徹底して作業すれば鏡面仕上げも可能だろうが、フィールドでガシガシ使っているものだけに、自分でオオオッ⁉ と思うギラギラぬめぬめ反射するレベルでやめておいた。底面だけは、透明クリヤーラッカーだけでも吹いて防錆したい所だ。

そして綺麗になって組み上げたのが最初の写真。次回キャンプに連れて行き早速点灯したいのだが、いまだ新型コロナウイルス騒ぎでなかなかキャンプ場すら出掛けられない始末。そんな時は、普段の道具を磨いて愛でるのも良いのでは? という話。個人的超オススメは、スベア123Rという真鍮製コンロの完全バラシとメンテナンス&磨き。いかがでしょう。

TAMA@MAC
著者:TAMA@MAC
主に月刊オートキャンパーに執筆し、超小型キャンピングトレーラーを引っ張って、キャンピングカーの可能性を甘受する日々を送る。クルマやキャンピングカーは相当好きだが、最近はフィールドワークにドップリはまり込んでいる。 http://www.tamamac.com

【第230回】ネットでも注目される格安日用品の実力を探る


火起こしグッズ数ある中、実際に仕事柄かなりの種類を今まで試してきた。そして現在辿り着いたのが、超驚きの低価格路線、お手軽、実力確定の手法。着火だけでなく、きっちり炭の管理までできてしまうあたりがキャンプ道具として超強力。

利用するのは、みんな大好き100円ショップの油壺と、さすがに100円ではなかったステンレス製カトラリーラックというもの。カトラリーラックというだけ有り水切り錆防止のステンレス製で底面、側面に多数の穴が開いているというあたりがミソ。

この穴が、様々な経験値からするとどう見ても効率よく空気を通す様にしか開いていない、というより絶対火起こしを前提に設計されたのではすら勘ぐってしまうのは悲しい職業病。

そして100円ショップ内でも全く違うエリアの陳列棚にあるものなのだが、はめてみるとキッチリすっぽり収まる。誰がどう見てもセット商品なのでは? と思えるほどキッチリ。

正直言えば、油壺の油濾しが入らなくなってしまうが、この油濾しも灰のフルイなどの処理にも使えそうなので多分無駄にはならないと思う。

早速、コレもまた100円ショップで手に入れた着火剤をセットし、500g 100円の木炭の火起こしをやってみる。炭は200g程度カトラリー内に収めることが出来、BBQなどに使うにはちょっと少なめか。

ただし、15分もすると炭全体に火が周り真っ赤になり、炎が立ち上がってゴーゴーと燃える。途中煽ることもなく、風が吹き付けてもその状況は変わらない。こんなに簡単に日が起こせていいのだろうか? とすら思える。

そして極め付けは、火消しツボとして利用できること。もちろん消火した炭は次回の焚き付けに利用するのに十分だし、炭の無駄も少なくなり道具の後処理などを考えても相当有効なキャンプグッズとして成立する。

というわけで、3回にわたり火起こしについて、特に炭を取り上げてみたが、見ての通り道具が全てではなく身の回りにあるものがかなり有効に理由できる事が分かってもらえたのではないだろうか。普段から「あ、コレあれに使えるかも!?」と考えるだけで、日常が楽しくなってくるはずと思う。

TAMA@MAC
著者:TAMA@MAC
主に月刊オートキャンパーに執筆し、超小型キャンピングトレーラーを引っ張って、キャンピングカーの可能性を甘受する日々を送る。クルマやキャンピングカーは相当好きだが、最近はフィールドワークにドップリはまり込んでいる。 http://www.tamamac.com

【第228回】身のまわり品でも余裕で火起こし


火起こし炭起こし第2弾は、何もキチンとした道具でなくても理屈がわかっていれば余裕で対応できますよ、という話。例えば出掛けている道すがら、「あ、炭使いたいな」というような時の対応の仕方などと思っていただければよし。

最もお手軽に手に入り効果抜群な道具、それはお鍋を蒸し器に変えるパーツ。大抵ステンレスで出来ているのも、熱に強いとか色々都合がいい。足が付いて浮いた状態になるのも焚き火台として重要な要素だし、全体に穴が開いていて空気をしっかり取り込める所がミソである。

それこそ100均などで、さすがに100円ではないものの激安で手に入るリーズナブルさもあり、エマージェンシーな道具として考えておいてもいいだろう。コレだけで立派なウッドストーブと化してしまうのだから。

火起こし炭起こしで用意しておきたいのが火吹き棒。最近では伸縮する金属製の物が主流のようだが、2本セットのものがいいと思う。それは、炭などを移動したり組み直したりするとき、火バサミ代わりに使えるから。

この火吹き棒、さすがにどこでも簡単に手に入るというわけではなく事前に用意するのが普通だが、ちょっと視点を変えるとロッドアンテナ風の金属製の物なら流用できるということを頭に入れておくといいかも。その筆頭でかなりの場所で手軽に入手できるのが自撮り棒。頭とお尻を
細工すれば、アッという間に火吹き棒の完成である。

さて実際の火を起し作業だが、今回も着火剤を使いその上に炭をどんどん載せていく。載せ終わったら周りの折りたためる部分で炭を囲うようにする。炎が立ち上がるのも早く、さらに蒸し器の上に大きな炭を乗せても着火できる。最初の写真がソレだ。

15分もすると全体に火が回り、調理をするに十分な火力が得られる。パッと開けば簡易的ではあるが焚き火台になっているのも便利。簡易ごとくなどを用意できれば、網や鍋などを上にセッティングしやすくなるので、蒸し器のパーツと一緒に用意しておくといいかも。

実際の使用では、下面が輻射熱で相当熱せられる、灰が下に落ちるので、トレーなどを用意し下に敷いておくことをお勧めする。

TAMA@MAC
著者:TAMA@MAC
主に月刊オートキャンパーに執筆し、超小型キャンピングトレーラーを引っ張って、キャンピングカーの可能性を甘受する日々を送る。クルマやキャンピングカーは相当好きだが、最近はフィールドワークにドップリはまり込んでいる。 http://www.tamamac.com

【第226回】B.B.Q.大好きっ!炭の火起こしを考察 その1


夏から秋にかけてみんな一度はバーベキュー、などしてみるのではないだろうか。その時大事なのが、いかにきれいに炭を起こすかである。通常は炭の火起こし専用の道具がありそれを使えばいいのだが、それ以外が使えないかという考察である。

バーベキューで最も便利だと最近感じているのが、ホームセンターなどでも取り扱っていて数百円で売っている使い捨てのテーブルコンロ。燃料、着火剤、網、アルミのコンロ本体が一体のもので着火も簡単、掃除いらずで捨てるだけでお手軽。だが、なんと百円ショップで0.5kgパッケージや着火剤がワンコイン…、この圧倒的な価格破壊的要素はちょっと見逃せないとも感じている。そこで高級炭ではなく、それを用意しテストしてみる事に。

まず間違いなく成功するだろうと思われるのが、ウッドストーブ。写真はバーゴ製のもので、上部が絞ってある分火の点きが良好な形状をしている。個人的にはソロキャンプで多用しているもので、焼き物をする時ひっくり返して底板を鉄板代わりに使用するというマニアックな要素を持たせるため重量はかさむがステンレス製、そんな用途には軽量で便利なチタン製はいま1つ向いていない。

折りたためば非常にコンパクトで、バーベキューグリルの隙間に忍ばせておくと炭起こしが簡単にできるのではないかという算段。

今回は着火状態を統一するため着火剤2欠けとし、それに火を点けてから炭を上に載せていった。割ときつめに詰めていっても、底面と側面には空気取り入れ口が開いているので、かなり強力な炎が立ち上り、炎は炭に続々と移っていく。

15分もすると立ち上っていた炎が治り始め、しっかりとした燠火状態になり、バーベキューには最適。もちろんウチワで煽ったり火吹き棒で空気を送ったりはまったく皆無。もっと早く起こしたければ、ウッドストーブの上に空き缶などをくり貫いて煙突として載せるとグッと燃焼速度が上がる。

確かに1回で作れるいい炭の状態は少なめだが、これでできた燠火をバーベキューグリルに移しその上に炭を追加し倍々に増やしていける。またはウッドストーブごとバーベキューグリルに移し、中半分を抜きそこへ新たに炭を追加しさらに着火させてもいい。

というわけで、意外とかさばる、結構お高い炭の火起こし専用品でなくても、多分持っている道具でどうにかなるよというお話でした。

TAMA@MAC
著者:TAMA@MAC
主に月刊オートキャンパーに執筆し、超小型キャンピングトレーラーを引っ張って、キャンピングカーの可能性を甘受する日々を送る。クルマやキャンピングカーは相当好きだが、最近はフィールドワークにドップリはまり込んでいる。 http://www.tamamac.com