【第149回】サイドオーニングの下にオイルランタンの灯りはいかがでしょう パート2


前回思わせぶりに終了した当コラム、その理由は見ての通りリフィルのオイルキャンドルのボトルを再利用したかったから。なにしろそのボトルの出来が実によく、使い捨てにするにはあまりにももったいなく感じたし、ほら今プラスチックの廃棄がいろいろ問題にもなっていて、分解して分別するのも結構大変そうだったから。

まずはオイルを注入するための穴を凹んだ所へ、それと既存の芯を取り付けてあった所も芯を抜くためもあり、ルーターを使って穴を開けた。

すかさずオリーブオイルを丁寧に注入し、ティッシュペーパーを捻って芯を作って刺し燃焼テスト。だいたい問題なさそうだが、まだ芯はボトルの底に沈んだままで見た目があまり良くない。オイルをオリーブオイルにしたのは、色付きが強いので残量が分かりやすいかなと思っただけ。

試してみると、注入用の穴が1つだとオイルの粘性が高くうまくボトルに入っていかない感じだったので、注入用に2つ穴を追加。芯部分の穴をほんの少し拡大、クリップの先を小さな鉤爪形状に加工したものが入るようにして、落ちた芯をボトルの中から掻き出せるよう加工。これで芯の出る量も調節できるようになった。

芯を出す量は5mm以下3mm程度が良いようだが、そのあたりはティッシュペーパーの捻り具合にもよると思うので、自分で工夫して見てほしい。

ランタンにセットして見た、いい感じです。実は植物性のオイルが、かなりうまく燃えることを多くの人は知らない。おそらくもっと可燃性の高いものでないといけないと思い込んでいるのではないかと思う。そんなにパラフィンオイルと可燃率は違わないと思われるし、価格もスーパーで激安品も出回るので、入手のしやすさや安全性からいったらもっと注目されてもよさそう。

ただ…、オリーブオイルだと寒い時期固まってしまい、点灯させることができないだろう。この辺りがパラフィンオイルや本来の蝋とは違うことだろうか。ただ、停電などでロウソクに火をつけ灯りとして使うより、点灯してぶら下げて使えるこの手のランタンの方が安全性は極めて高い。

キャンプ用としてだけでなく、災害対策用という意味も含め用意して見てはいかがだろうか。

TAMA@MAC
著者:TAMA@MAC
主に月刊オートキャンパーに執筆し、超小型キャンピングトレーラーを引っ張って、キャンピングカーの可能性を甘受する日々を送る。クルマやキャンピングカーは相当好きだが、最近はフィールドワークにドップリはまり込んでいる。 http://www.tamamac.com