【旧函館区公会堂】海を臨む美しい洋館で 明治時代にタイムスリップ


北海道函館市の元町エリアは、歴史的建造物や教会が立ち並んだ異国情緒漂う美しい街並みが魅力です。函館山からの夜景を楽しめる「函館山ロープウェイ」や、CMや映画などに多数使われている「八幡坂」などの写真映えするスポットが数多く点在していることから、函館屈指の観光地として人気を集めています。

数ある名所の中から今回ピックアップするのは、函館港を見下ろす坂の上に建つ「旧函館区公会堂」。函館・元町エリアを訪れた際にぜひ立ち寄ってほしい、お勧めのスポットです。

優美なコロニアルスタイルの外観を特徴とした「旧函館区公会堂」は、明治43年(1910年)に建てられた明治洋風建築の代表的建造物。現在まで110年以上に渡って、海を臨む坂の上から街の歴史を見守り続けてきました。

もともと住民の集会所・商業会議所の事務所として建てられたものですが、商業会議所の事務所移転後は、会議、お祝い、演奏会、展覧会などの会場として函館市民に広く利用されてきました。昭和49年(1974)には、明治期の洋館としての歴史的価値を評価され、国の重要文化財に指定。現在は観光客向けに建物を一般公開して、年間約15万人が訪れる函館有数の観光名所になっています。

建物の内部は明治期の雰囲気がそのまま残されており、調度品も当時のものを使用することで、明治時代にタイムスリップしたかのような華やかな空間を作り出しています。館内を見学するだけでも明治期の栄華を十分に体験できますが、ここを訪れた際はぜひ館内の「函館ハイカラ衣裳館」を利用してみてください。衣装館ではドレスやタキシードなどを格安でレンタルでき、当時の衣裳を着用したまま館内を周遊して、映画のワンシーンのような「奇跡の1枚」を撮影することができます。

衣装のバリエーションも豊富で、サイズも子ども用から大人用までそろっています。20分で大人1200円・子ども800円と、料金設定も良心的! 明治時代の紳士・淑女気分で、旧函館区公会堂を満喫してみてください。

 

(データ)

住所 北海道函館市元町11番13号

入館料 一般300円、学生・生徒・児童150円

営業時間 【4~10月】火~金9:00~18:00、土~月9:00~19:00 【11~3月】9:00~17:00

休館日 12月31日~1月3日

駐車場 周辺にコインパーキングあり

問い合わせ 0138-22-1001

https://hakodate-kokaido.jp/

 

岩田 一成
著者:岩田 一成
キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーライター。累積1000泊以上のキャンプ・クルマ旅の経験を活かし、雑誌やWEBでコラムや記事を多数執筆。キャンピングカー専門誌やイベントのアドバイザー、講演会、テレビ・ラジオ番組出演など、幅広い分野でキャンピングカーの魅力を伝えるべく奮闘中。著書『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』 http://www.iwata-kazunari.com/