【屈斜路湖 砂湯】砂浜を掘ると温泉が湧き出すユニークなスポットで手作り足湯につかりながら絶景を楽しむ


北海道・道東エリアの「屈斜路湖」は、日本最大のカルデラ湖。そんな屈斜路湖でもっとも人気の高い観光スポットが、湖の東側を通る道道52号沿いにある「砂湯」です。大型キャンピングカーでも安心して利用できる広い無料駐車場にクルマを止めると、目の前に砂浜とコバルトブルーの湖面が広がります。

「砂湯」というネーミング通り、このスポットの最大の特徴は、砂浜を掘ると温かい温泉が湧き出すことです。屈斜路湖砂湯の看板から続く湖畔の砂浜を10cmほど手で掘るだけで、リウマチ・やけどなどに効く単純温泉に触れることができ、即席の手湯・足湯を楽しむ観光客の姿があちこちで見られます。頑張り次第では、体ごとつかれる露天風呂を作ることも可能。子供はもちろん、大人も童心に帰って楽しめるスポットです。

夏の屈斜路湖は、湖水浴の名所としても知られています。海水浴と違って、遊んだ後にベタベタしないのが湖水浴のメリット。サマーシーズンになると、子供連れのファミリーが湖で楽しそうに泳ぐ姿が多く見られます。冬の屈斜路湖は、オオハクチョウの撮影スポットとして人気です。真冬になると屈斜路湖の湖面は凍結しますが、温泉が湧き出る砂湯周辺は水温が高く厳冬期でも凍らないので、渡り鳥のオオハクチョウがシベリアから越冬のために集まってきます。屈斜路湖の大自然とオオハクチョウの群れが織りなす美しい風景は、日本全国の写真家のみならず、海外の写真家からも注目されています。

湖畔にはお土産選びや食事ができるレストハウスのほかに、キャンプ場「RECAMP砂湯」もあります。残念ながらオートキャンプ(車両の乗り入れ)はできませんが、キャンプサイトは目の前に湖を望む最高のロケーション! たまにはキャンピングカー泊ではなく、湖畔にテントを張って湖水浴や温泉を楽しんでみるのも一興です。

 

 

(データ)

名称 屈斜路湖 砂湯

住所 北海道川上郡弟子屈町屈斜路湖畔砂湯

電話 015-482-2940(弟子屈町役場 観光商工課)

営業時間 24時間

定休日 なし

駐車場 あり(無料)

https://masyuko.or.jp/enjoy/sightseeing/spot/sunayu/

岩田 一成
著者:岩田 一成
キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーライター。累積1000泊以上のキャンプ・クルマ旅の経験を活かし、雑誌やWEBでコラムや記事を多数執筆。キャンピングカー専門誌やイベントのアドバイザー、講演会、テレビ・ラジオ番組出演など、幅広い分野でキャンピングカーの魅力を伝えるべく奮闘中。著書『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』 http://www.iwata-kazunari.com/

【元祖 青森のっけ丼】新鮮な旬の魚介をリーズナブルな価格で味わえる食券スタイルのオリジナル海鮮丼


これまで北海道の観光&グルメスポットを数多く紹介してきましたが、今回は北海道クルマ旅に合わせて一度は味わっておきたい、青森のグルメスポットを紹介します。本州から北海道に渡る際は、フェリーの乗船が必須。数ある北海道航路の中でも、料金がリーズナブルで乗船時間が短いのが、津軽海峡フェリー・青函フェリーの「青森~函館」航路です。往復ともにこの航路を利用する場合、青森港に2回アクセスすることになるので、そのどちらかのタイミングでぜひ「青森のっけ丼」を味わってみてください。

JR青森駅から徒歩6分の場所にある「青森魚菜センター(古川市場)」は、1969年に創業した地元の老舗市場。青森港フェリーターミナルからは約5km、クルマで10分もあれば到着できます。市場に駐車場はないので、周辺のコインパーキングを利用しましょう。この市場の名物は、「青森のっけ丼」。案内所で12枚つづりの食事券(2000円)を購入して、最初に食事券1枚を丼ご飯に引き換えます。その後は、市場内の約30店舗で好みの具材と食事券を引き替えながら丼にのせ、自分だけのオリジナル海鮮丼を作ることができます。

「青森のっけ丼」の魅力は、季節ごとに変わる新鮮な旬の魚介を味わえることと、食券制による明朗会計。北海道やその他の地域でも、似たようなスタイルでオリジナル海鮮丼を楽しめるお店はありますが、好きなネタをのせてそのつど会計する、もしくは最後に会計するスタイルだと合計金額を把握するのが難しく、結果的にかなり高額になってしまうこともあります。その点、最初に支払いする食券制なら、券の枚数で選ぶ具材を管理できるので、結果的に安上がりになります。食券は12枚つづりが基本ですが2人で3セット購入して1セット分をシェアすれば、贅沢なオリジナル海鮮丼を作ることも可能です。「青森~函館」航路で北海道クルマ旅をする際は、ぜひ青森魚菜センターに立ち寄って極上の「青森のっけ丼」を味わってみてください。

(データ)

店舗 青森のっけ丼(青森魚菜センター)

住所 青森県青森市古川1-11-16

TEL  017-763-0085

営業時間 7:00~16:00(季節によって変動)

定休日   火曜日

駐車場 近隣のコインパーキングを利用

https://nokkedon.jp/

岩田 一成
著者:岩田 一成
キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーライター。累積1000泊以上のキャンプ・クルマ旅の経験を活かし、雑誌やWEBでコラムや記事を多数執筆。キャンピングカー専門誌やイベントのアドバイザー、講演会、テレビ・ラジオ番組出演など、幅広い分野でキャンピングカーの魅力を伝えるべく奮闘中。著書『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』 http://www.iwata-kazunari.com/

【トラピスト修道院】四季折々で移り変わる並木道の美しい風景と、濃厚な特製ソフトクリームを堪能


北海道のキャンピングカー旅では、津軽海峡フェリーや青函フェリーの青森~函館航路を利用する人も多いのではないでしょうか。北海道旅の起点となる函館エリアは、観光スポットやグルメスポットがコンパクトなエリアに集中しているので、観光をメインに楽しみたい人にはピッタリです。今回紹介するのは、函館市の中心部から国道228号線を40分ほど走った場所にある北斗市の「トラピスト修道院」。函館観光と併せて、ぜひ一度は訪問してみて欲しい穴場スポットです。

「トラピスト修道院」は、厳律シトー修道会(トラピスト)に属する日本最初の男子修道院。1896年(明治29年)に、フランス、オランダ、イタリア、カナダから来日した9人の修道士たちによって創設された施設です。敷地に入ると、スギとポプラの並木道が修道院に向かって真っすぐに続いています。春は満開の桜、夏は済み切った青空と鮮やかな緑の木々、秋は美しい紅葉、冬は真っ白な雪景色。荘厳な空気の中で、四季折々の美しい風景が訪れた人の心を和ませてくれます。観光は、基本的に外からの見学のみ。修道院内部の見学も可能ですが、男子修道院のため入れるのは男性のみで、事前申し込みが必要となります。

「トラピスト修道院」のもうひとつの大きな魅力は、敷地内の工場で作られた酪農製品の直営売店です。修道院では農耕や牧畜が盛んに行われていて、ここで作られる発酵バターやクッキー、バター飴、ジャムは、北海道を代表するお土産品として人気を集めています。なかでもオススメなのが、トラピストバターを練りこんだソフトクリームにトラピストクッキーが添えられた特製ソフトクリーム(冬期間は販売休止)。ここでしか味わえない濃厚なソフトクリームを求めて、遠方から足を運ぶファンも多いそうです。函館を訪れた際は、ぜひトラピスト修道院まで足を延ばして、美しい並木道と絶品のソフトクリームを堪能してみてください。

 

(データ)

名称 トラピスト修道院

住所 北海道北斗市三ツ石392

電話 0138-75-2108

営業時間(売店) 9:00~17:00(4/1~10/15)、8:30~16:30(10/16~3/31)

岩田 一成
著者:岩田 一成
キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーライター。累積1000泊以上のキャンプ・クルマ旅の経験を活かし、雑誌やWEBでコラムや記事を多数執筆。キャンピングカー専門誌やイベントのアドバイザー、講演会、テレビ・ラジオ番組出演など、幅広い分野でキャンピングカーの魅力を伝えるべく奮闘中。著書『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』 http://www.iwata-kazunari.com/

【道の駅おこっぺ】搾りたてのおこっぺ産牛乳を100%使用した、濃厚な味わいのソフトクリームが人気


北海道のオホーツク海沿岸に位置する「道の駅おこっぺ」は、紋別郡興部町(おこっぺちょう)の国道239号線沿いにある道内29番目の道の駅。JR名寄線の廃止に伴って、廃駅となった興部駅跡地に建て替えられた施設です。敷地内には、名寄本線の歴史を展示した興部交通記念複合施設「アニュウ」や、噴水や車輪のオブジェ、芝生広場などがある「ジョイパーク」のほか、ディーゼルカーを改装した休憩・宿泊施設「ルゴーサ・エクスプレス」も完備。開設期間中(5~10月)は無料で利用することができるため、ライダーやチャリダー、徒歩旅行者を中心に人気を集めています。

「道の駅おこっぺ」を訪れた際に必ず立ち寄りたいのが、敷地内にある興部町の特産品販売所「おこっぺや」です。興部町は、北海道の中でもとくに酪農が盛んな地域。「おこっぺや」には、酪農の町・興部の牛乳で作られた乳製品やハム、海産加工品などが豊富にそろっています。一番のオススメは、ミルク感たっぷりの味わいとボリュームが評判のソフトクリーム! 乳脂肪分が高く、濃厚な味わいとコクが自慢のおこっぺ産牛乳を、100%使用しているのがこだわりです。おこっぺ自慢のソフトクリームを楽しむためだけに道の駅を訪れる人も多く、1年を通して大勢の観光客や地元民でにぎわっています。

ソフトクリームと並んで、おこっぺ産ミルク100%の濃厚な「おこっぺアイス」も人気です。朝搾られた生乳をその日のうちにアイスにするのがこだわりで、安定剤・増粘剤などの添加物を一切使用していないので、生乳本来の美味しさをそのまま楽しむことができます。カップアイスなので、キャンピングカーの冷凍庫で保管して後でゆっくり味わうこともできますし、クール便の発送にも対応しているので北海道土産としてもピッタリ! オホーツク海沿いを旅する際は、ぜひ道の駅おこっぺに立ち寄って、酪農王国・興部町の魅力を堪能してみてください。

(データ)

店舗 道の駅おこっぺ(おこっぺや)

住所 北海道紋別郡興部町字興部1322-21

TEL    0158-82-2385

営業時間 9:00~17:00

定休日   月曜日

岩田 一成
著者:岩田 一成
キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーライター。累積1000泊以上のキャンプ・クルマ旅の経験を活かし、雑誌やWEBでコラムや記事を多数執筆。キャンピングカー専門誌やイベントのアドバイザー、講演会、テレビ・ラジオ番組出演など、幅広い分野でキャンピングカーの魅力を伝えるべく奮闘中。著書『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』 http://www.iwata-kazunari.com/

【星に手のとどく丘キャンプ場】キャンプをしながら星空・焚き火・ジンギスカンが楽しめる道内屈指の人気フィールド


中富良野町にある「星に手のとどく丘キャンプ場」は、筆者が19年北海道でクルマ旅を楽しんできた中で一番のお気に入りスポットです。開放感あふれる場内に北海道の魅力が凝縮されているのが、この施設の最大の魅力! 19年間欠かさず通い続け、短いときで2泊、長いときで1週間滞在したこともある大好きなフィールドです。

北海道の人気観光スポット・富良野エリアにあるので、キャンプ場を拠点に富良野・美瑛観光を満喫できるのも魅力のひとつです。キャンプ場からラベンダーで有名な「ファーム富田」まではクルマで18分、美瑛の人気スポット「白金青い池」まではクルマで35分、旭川市街まではクルマで1時間ちょっとの距離なので、キャンプをしながら周辺観光もたっぷり楽しめます。

このキャンプ場の最大の魅力は、富良野の穏やかな風景を望むロケーションの素晴らしさです。牧草のキャンプサイトはゆったりと区画されていて、ハイシーズンの混雑時でも、本州のキャンプ場のように窮屈さを感じることはありません。各サイトには石の炉が用意されていて、夜には満天の星空を眺めながら焚き火を楽しむことができ、朝になると放牧された羊がサイトまで遊びにやってきます。ゆっくり時間が流れているような場内で、高規格キャンプ場とはひと味違うキャンプ本来の楽しさを満喫できます。

絶品ジンギスカンも、このキャンプ場ならではの魅力のひとつ。16時半までにチェックインして予約をすれば、併設された食堂で美味しいジンギスカンを味わうことができます。穏やかな田園風景、満天の星空、焚き火、放牧された羊、絶品ジンギスカン……。このキャンプ場には、北海道の魅力がいっぱいに詰まっています。道内屈指の人気キャンプ場なので週末やハイシーズンは予約を取るのが困難ですが、ぜひ一度はここを訪れて最高のキャンプライフを体験してみてください。

 

(データ)

名称 星に手のとどく丘キャンプ場

住所 北海道空知郡中富良野町ベベルイ

電話番号 0167-44-3977

開設期間 4月下旬~10月中旬

営業時間 チェックイン13:00~、チェックアウト~翌11:00

料金(1泊) 入場料:大人1000円、小学生以下500円、犬猫200円+キャンピングカーサイト1500円

※ペット可、ごみ処理可、AC電源(500円)

https://www.hoshioka.com/

岩田 一成
著者:岩田 一成
キャンピングカーライフ研究家/キャンピングカーライター。累積1000泊以上のキャンプ・クルマ旅の経験を活かし、雑誌やWEBでコラムや記事を多数執筆。キャンピングカー専門誌やイベントのアドバイザー、講演会、テレビ・ラジオ番組出演など、幅広い分野でキャンピングカーの魅力を伝えるべく奮闘中。著書『人生を10倍豊かにする 至福のキャンピングカー入門』 http://www.iwata-kazunari.com/