【第96回】面発光で人気のLEDにタッチモデルが新たに登場!


ムラのない面発光で周囲を均一に照らすLED照明・モビライト。日本国内ではバンテックのキャンピングカーにいち早く標準装備として取り入れられた。

 その後、モビライトを製造するNittohは、2015年のドイツ・デュッセルドルフのキャンピングカーショー「キャラバンサロン」に初出展し、モビライトを展示。生活の中でも光にこだわっているヨーロッパの人たちにも認められ、2016年にはヨーロッパの大手キャンピングカーメーカーに正式採用された。

 このように国内外で注目を集めているモビライトだが、これまで60㎜角と150㎜角のサイズがあり、どちらも色温度は3000K(ケルビン)だった。3000Kとは日の入り1時間前の太陽の明るさと同等で、車内でくつろぐのにちょうどいい明るさだ。

 そこに新たに加わったのが色温度5000Kのwhiteモデル。5000Kとは昼白色と呼ばれる太陽光に近い色で、車内で本を読んだりするのに適している。

 そして今回紹介するのは「LED拡散照明 モビライト60 タッチモデル warmwhite」で、発光面全体がスイッチになっていて指先でタッチすることでオンオフができるようになった新製品だ。さらに触れ続けることで無段階で明るさ調節ができる。

 スイッチが別に必要ないので施工が簡単。モビライトの特徴である薄型、シームレスというデザインを損なうことなく使える。明るさを自由に調整できるのでベッドの照明などに適しているだろう。

 タッチモデルに関しては、現在は60㎜角のみで、warmwhiteとwhite(♯211144)の2色展開となっている。

キャンピングカーパーツ ♯211108 LED拡散照明 モビライト60タッチモデル warmwhite

LED照明
♯211108 LED拡散照明 モビライト60タッチモデル warmwhite
価格:5,400円(税込)

浅井 佑一
著者:浅井 佑一
キャンピングカー専門誌「オートキャンパー」編集部を経て、現在は旅とキャンピングカーをテーマにしているフリーライター。キャンピングカーで車中泊しながら、全国の道の駅をまわっている。旅の様子は「オートキャンパー」にて連載中。 http://rvtravel.jp

【第95回】キャンピングカー生活が劇的に快適になる大容量インバーター


現代人の生活は、電化製品に囲まれている。スマホ、タブレット、電気炊飯器に湯沸しポット、その枚挙にいとまはないがそれらがどれくらい電気を使い、全体としてどの程度必要かをきちんと理解している人はほとんどいないだろう。

特に家庭の場合、大容量を使うエアコンやキッチン周りは、後から自分でコンセントをつなぐ回路と別に配電盤で分けられ、いっぺんに使っても通常の日常生活に支障をきたさないようにされている。

キャンピングカーの場合は流石にそこまで大容量の電力が必要になることは少ないので、通常の家庭用コンセントに流せる1500Wに合わせた大容量インバーターを装備することが多くなってきた。バンテック製キャブコンもそうである。

 

インバーターはその名が示すとおり反転を行う機械で、一方向にのみ流れる直流のバッテリー電力を家庭と同じ交流と呼ばれる電気へと変換する装置。このときに電圧や周波数を設定通りに調整する。

起動はモニタリング機能付きのリモートコントロールスイッチを入れるだけだが、多くのインバーターには専用のリモートコントロールスイッチでなくても、簡易的にオンオフできる回路を増設することができることになっているのがほとんど。

スイッチを入れれば、一般家庭同様さまざまな家電などが使える。一般家庭で使うセパレートタイプのルームエアコンが動くのもこうしたことが理由だ。

ただ注意点というかその特性は知っておいたほうがいい。ほぼすべてのインバーターにはさまざまな保護回路が組み込まれていて、その1つが入力電圧が下がった時のバッテリー保護回路だ。

スマホの充電やノートパソコンを動かす程度ではインバーター能力にとって余裕、バッテリーから引っ張る電力も少なめで入力電圧が下がることもほとんどなく長時間の利用が可能。

ところがヘアドライヤーや電子レンジといった1000W級の大消費電力ともなると、バッテリーから引き出す電力もそれなりに巨大になり入力電圧は急激に下がる。インバーター本体の設定にもよるが、比較的電力が残っている状態でも保護回路が働き出力電力がカットオフされるのだ。

そのため大電力でも長時間使いたい場合は、バッテリー容量を強化し、そういった電圧降下を極力避けるシステム構築が必要。最近のルームエアコンを装備したキャブコンなどが、300Ahほどの大容量サブバッテリー化しているのはそういった意味合いもあるのだ。

電気の使用で快適なキャンプ生活は得られるのだが、無尽蔵にそのエネルギーに頼り切らない自分のスタイルに合った無理のない設定を見つけ出すのも、キャンピングカー生活の楽しみなのかもしれない。

TAMA@MAC
著者:TAMA@MAC
主に月刊オートキャンパーに執筆し、超小型キャンピングトレーラーを引っ張って、キャンピングカーの可能性を甘受する日々を送る。クルマやキャンピングカーは相当好きだが、最近はフィールドワークにドップリはまり込んでいる。 http://www.tamamac.com

【第94回】人気ポータブル冷蔵庫の最小モデルが新登場。軽自動車にもお薦め


ドメティックのポータブル冷蔵庫の新製品「ポータブル冷蔵庫CDF-11」はラインナップ中で最小サイズのモデルだ。

 本体の幅はわずか235mmでセカンドシートの足もとなどのスペースに置いても邪魔にならない。軽自動車のような室内スペースが限られた車でも使うことができる。容量は10.5Lで500㎖のペットボトルが6本入るサイズだ。

 電源は12V、24V兼用で自動切り替え機能付き。付属のコードをアクセサリーソケットへ接続して使用する。

 本体に低電圧保護機能が付いていて車のバッテリーの電圧が下がると自動的に電源をオフ。サブバッテリーを装備していない乗用車でも安心して使うことができる。もちろんサブバッテリーに接続すれば、より安心して使うことが可能だ。

 高性能コンプレッサーによって冷却能力は+10℃から-18℃まで対応。コンパクトサイズだが能力は抜群。デジタル表示モニター付きで設定温度を簡単にセットすることができるのもいい。

 またコンプレッサーは静音タイプを使用しているので車内に置いていても静か。車中泊で使う場合、とくに就寝時に動作音が気になるが静音タイプだから車中泊にお薦めの冷蔵庫といえる。

 重量は8.8㎏でショルダーストラップ付きで、車外への持ち運びも簡単だ。本体上部にはカップホルダー×2を備えている。

 ちなみにドメティックの冷蔵庫はほかに、CDF-16(♯162071)CDF-18(♯162068)CFX-28(♯162086)、そしてカセットガスでも駆動する3ウェイ冷蔵庫ACX35G(♯162085)がラインナップされている。

キャンピングカーパーツ ♯162082 ドメティックポータブル冷蔵庫 CDF-11

冷蔵庫
♯162082 ドメティックポータブル冷蔵庫 CDF-11
価格:46,440円(税込)
サイズ:540×358×235mm
容量:10.5L

浅井 佑一
著者:浅井 佑一
キャンピングカー専門誌「オートキャンパー」編集部を経て、現在は旅とキャンピングカーをテーマにしているフリーライター。キャンピングカーで車中泊しながら、全国の道の駅をまわっている。旅の様子は「オートキャンパー」にて連載中。 http://rvtravel.jp

【第93回】温水器、温かいお湯で手を洗える幸せ


寒い冬の季節でのキャンプで、ことさら有難いのはお湯が使える環境が整っていること。かじかんだ手も、温水で洗えば1発で気持ちよくなれるからね。バンテック製のキャブコンでは、走行時のラジエター液からの熱交換か電熱器による加熱で温水を作り、22Lの熱いお湯を用意することが可能だ。

その温水は、混合栓で冷水と好みの温度に調節して使える。この温水器は貯湯式というタイプで、字の通りお湯をためて温めるタイプ。瞬間湯沸かし器とはまったく違った構造をしている。そのため、走行時にラジエター液との熱交換で温まるのに約1時間ほどが必要で、電熱の場合も同じだ。温められたお湯は、タンクに断熱材がしっかり巻き付けられていて、魔法瓶ほどでは無いもののかなりの時間温かい状態をキープする。

構造も簡単でガスなどの燃焼施設も無いので扱いはしやすいが、家族4人でシャワーをゆったり浴びるといような用途には容量が足りなく不向き。1人ならそれは問題無いだろうが、そもそも冷水の量をどの程度搭載しているかの方が問題になる。

国産キャンピングカーの場合、生活インフラ的にバンバン水を使ってどんどんお湯を沸かすという使い方は、出かけるキャンプ場などでそういった状況を可能にする設備が整っているところがほとんど無いので、優先順位的にあまり考慮されていない。

そのため、使用済みの食器についた油汚れを温水で落としきるのにも向いていない。ある程度拭き取ってから洗浄して落とすくらいがちょうどいいだろう。確かに便利な装備ではあるが、万能では無いので使う側の創意工夫は必要になる。

さて、便利である貯湯式温水器ではあるが使用上の注意点もある。それは特に冬なのだが、タンクの凍結はさせてはならないといこと。タンク本体はアルミで出来ていて、満タンに近いような状況で凍結が起こると、氷になって体積が増える水の特性からタンクを割ってしまうことがあるのだ。

寒い凍結するような時期にキャンプに出かける時は、温度管理に注意しつつ帰宅したらタンクに残っている水、お湯をドレンから抜き出してしまうことが重要である。

TAMA@MAC
著者:TAMA@MAC
主に月刊オートキャンパーに執筆し、超小型キャンピングトレーラーを引っ張って、キャンピングカーの可能性を甘受する日々を送る。クルマやキャンピングカーは相当好きだが、最近はフィールドワークにドップリはまり込んでいる。 http://www.tamamac.com

【第92回】タッチスイッチ一体型。シンプルデザインのLED照明


車内で作業をしたり、本を読んだりするときに、ここにあとひとつ照明があったらいいなと思ったり、ダイネットの大きな照明では明るすぎるので、ちょっとだけ照らしたいということもある。

 となると照明の後付けとなるが、照明器具を固定し、電源コードをつなぎ、さらにスイッチを取り付けるとなると、DIYが得意な人でも面倒に思うこともあるだろう。

 スイッチは手の届きやすい位置や高さも考えなければならないし、ちょうどいいところにスペースがあるとも限らない。

 その点、照明器具にスイッチが付いているとDIYは簡単だ。電源をつなぐ場所も、取り付ける場所も1か所だけで済む。

 「LED3段タッチダウンライト」は、タッチスイッチ付きのLED照明。いわゆるスイッチ型をしたものが付いているのではなくて、本体の発光面部分に触れることでオンオフができるタイプ。そしてタッチするごとに3段階に明かりの調節も可能だ。

 さらに、このタッチスイッチは操作したら3秒後にメモリされるので、自分好みの明るさに調整した後に電源をオフにして、ふたたびオンにすると、電源オフ前の明るさに調整されている。

 丸型のほかに四角いタイプの「LED3段タッチダウンライト四角クローム(自然光)♯211086」も選ぶことができ、取り付けはどちらもφ60㎜の穴をあけて、そこに照明器具を差し込むだけ。

 本体脇に取り付けられているツメが穴に引っかかって本体を固定。ネジ止めなどの必要がなくDIYできる。

 照明色は自然光で、太陽光に近い色温度で発光。車内での作業や読書などに適している。デザインもシンプルなので取り付ける場所を選ばない。

キャンピングカーパーツ 照明 ♯211088 LED3段タッチダウンライト丸型クローム(自然光)

照明
♯211088 LED3段タッチダウンライト丸型クローム(自然光)
価格:4,320円(税込)
電圧:12V
消費電力:1.9W
待機電流:1.0mA

浅井 佑一
著者:浅井 佑一
キャンピングカー専門誌「オートキャンパー」編集部を経て、現在は旅とキャンピングカーをテーマにしているフリーライター。キャンピングカーで車中泊しながら、全国の道の駅をまわっている。旅の様子は「オートキャンパー」にて連載中。 http://rvtravel.jp