【第205回】見えない電気を管理! 電圧/電流計&バッテリー残量計


車内で使う電気がスマホの充電程度の小容量ならば、アクセサリーソケットにUSBソケットや小型のインバーターなどを挿して使うことができます。

 キャンピングカーの場合は、照明、テレビ、冷蔵庫、電子レンジなどさまざまな電気機器が装備されているので、メインバッテリーからの電気供給では間に合わず、サブバッテリーを装備しています。

 電気を使えばサブバッテリーの容量はもちろん減りますが、電気は見えないので、どれくらい使ったかの残容量を知るためにモニターが必要です。バッテリー内の電気の残量が分からないと、いつなくなるか心配しながら使うことになり旅の楽しさも半減。また過充電や過放電はサブバッテリーにダメージを与えることになるので、モニターでバッテリーを管理することは重要なことです。そこで簡易タイプから、本格タイプまでバッテリーモニターを紹介します。

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キャンピングカーパーツセンター ♯185022 AVモニター 110A

電流・電圧計
♯185022 AVモニター 110A
価格:24,200円

AVモニターはロングセラーを続けている電流・電圧計です。最小電流0.1Aから計測ができるので、器具の電源切り忘れにも役に立ちます。電圧は11.3Vと10.8Vになると残量警報ブザーが鳴る2段構えになっていて、バッテリー上がりにならないように知らせてくれます。

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キャンピングカーパーツセンター ♯172114 埋込デジタルボルトメーター12V

電圧計
♯172114 埋込デジタルボルトメーター12V
価格:1,100円

 埋込タイプのボルトメーターでデジタル表示。アイスブルーに光るので視認性がよく、ホールプレート(♯172112)を使うことで、USBソケット(♯172110)などと組み合わせることもできて、スマートに取り付けられます。電圧が低くなれば残容量も少なくなるという目安になります。価格が安いところがおすすめです。

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キャンピングカーパーツセンター ♯801060 バッテリーコンピューター 200S

電流・電圧計
♯801060 バッテリーコンピューター 200S
価格:55,000円

 電圧計だけでは分かりにくいバッテリーの容量をリアルタイムで表示する残量計です。「Ah」表示のほかに「%」表示も可能で、リアルタイムの電流値も分かります。ほとんどのバッテリータイプに対応します。

浅井 佑一
著者:浅井 佑一
キャンピングカー専門誌「オートキャンパー」編集部を経て、現在は旅とキャンピングカーをテーマにしているフリーライター。キャンピングカーで車中泊しながら、全国の道の駅をまわっている。旅の様子は「オートキャンパー」にて連載中。 http://rvtravel.jp

【第176回】夏に弱くなるメインバッテリーを元気にする


冬と同じようにバッテリー上がりが多いのが夏です。キャンピングカーというとサブバッテリーが注目されがちですが、エンジンを始動するためのメインバッテリーも重要です。

 夏はエアコンを多用します。今年は梅雨明け後にずっと暑さが続いているので、エアコンも大活躍していることでしょう。

 エアコンを使うとガソリンなどの燃料消費が増えるとともに、メインバッテリーからの電気も消費します。

 走行していれば、充電も適切に行われますが、行楽地の渋滞などでオルタネーターの発電量が十分でないと、メインバッテリーへ充電が行われず、バッテリーが弱る原因になります。

 そこで走行充電以外にも充電できるソーラーパネルが活躍します。「パークセーフ2」は、前モデルよりも発電量がアップ。以前は7Wでしたが、新モデルは最大15Wの発電量となりました。

キャンピングカーパーツセンター ♯202041 ソーラーチャージャー パークセーフ2

♯202041 ソーラーチャージャー パークセーフ2
価格:8,000円

 使い方は簡単です。メインバッテリーへの接続には「OBDⅡ」を使います。OBDⅡとは、車両の故障診断機などを接続するためのコネクタで、ここにワンタッチで接続できます。

キャンピングカーパーツセンター ♯202041 ソーラーチャージャー パークセーフ2

 そしてダッシュボード上にソーラーパネルを開いて置くだけです。ソーラーパネルに直角に太陽光が当たると発電量が最大になります。発電中は赤色のインジケーターが点灯。本体にはUSBポートが付いているので、メインバッテリーの充電をしながらスマートフォンなどの充電も可能です。

キャンピングカーパーツセンター ♯202041 ソーラーチャージャー パークセーフ2

 ソーラーパネルは三つ折り式で使わないときはB5ノートサイズに折りたたむことができます。サイズは広げた状態で495×251×2.5㎜、折り畳むと163×251×17㎜になります。本体重量は440gです。

 またソーラーパネルは日差しが弱くなると発電できず電流が流れなくなります。日差しが回復したときに自動的にリセットをして充電を再開するUSBオートリセット回路付きです。

浅井 佑一
著者:浅井 佑一
キャンピングカー専門誌「オートキャンパー」編集部を経て、現在は旅とキャンピングカーをテーマにしているフリーライター。キャンピングカーで車中泊しながら、全国の道の駅をまわっている。旅の様子は「オートキャンパー」にて連載中。 http://rvtravel.jp

【第157回】長期駐車のバッテリー上がり対策


以前からそうだったのだが、1ヶ月程度の駐車ならともかく、2ヶ月キャンプに行くヒマが作れず放置していると、エンジンがかからないことがよくあった。この辺りは現代的な乗用車も状況は一緒で、ブースターを使っての始動となることもしばしば。原因は、使っていないときでも様々な待機電力が電力を消費してしまうから。リモコンのドアロックであり、カーステレオのメモリーであり、車そのもののコンピューターであり、多岐にわたる。

キャンピングカーも車である以上動かなければただの鉄の箱なので、利用頻度が少ないキャンピングカーの場合、待機電力で減ってしまう電力分をなんとか補充しておきたいものだ。

この場合、強力に補充電で満充電にする必要はないと思われるので、サブバッテリーの充電のように大型を用意する必要はない。カーショップで手に入るもので十分だと思う。というより、そういった商品の方が取り付けに必要な配線類が同梱されていることが多く、結果的には誰にでも取り付けやすいはずだ。

最初は、説明書を見てできるだけスマートに取り付けようと思った。ところが、キーを差し込んでACCポジションなどにならないと使えないヒューズ部分や、常時接続されているところでも付属のヒューズサイズが小さ過ぎうまく取り付けられる箇所が見当たらない。もちろん分岐を作ればいいのだが、既存の配線にできる限り傷をつけたくなく、その作業は断念した。

結局、一番安全で確実な“直結”方法にした。簡易なら付属のワニ口クリップでもいいのだが、駐車時間中恒常的に接続させておきたいので、きちんと付属の配線キットをバッテリー端子に接続。使用したい時のみ、ソーラーパネルをコネクターで接続させることにした。

確かに接続作業は面倒と言えばそれまでだが、故障時にも問題の切り分けが一発で分かるので良しとする。取り回しの配線はエンジンルーム側はともかくとして、乗降ドア部は配線を下方にまで一度持って行き引き上げて取り込むようにした。それは、長時間駐車の間に雨だって降るだろう、そんな時に車内に配線を伝って雨水が入り込まないようにするためだ。

結果、ダッシュボード上に乗せておいたソーラーパネルは、意外と曇っていてもかなりしっかり充電してくれるようで、メインバッテリーの保護という点でもいい状態かも。

TAMA@MAC
著者:TAMA@MAC
主に月刊オートキャンパーに執筆し、超小型キャンピングトレーラーを引っ張って、キャンピングカーの可能性を甘受する日々を送る。クルマやキャンピングカーは相当好きだが、最近はフィールドワークにドップリはまり込んでいる。 http://www.tamamac.com

【第140回】まめにチェックしてサブバッテリーを長持ちさせる


キャンピングカーと電気は切っても切れない仲といえます。車内には照明をはじめとしてテレビ、冷蔵庫、電子レンジなどなどさまざまな電気機器が装備されています。その電気の供給元となるのがサブバッテリーです。

 電気を使えばサブバッテリーの容量は減り、走行充電器などを介して充電されます。電気は見えないので、その容量を知るためにモニターが必要になります。

 バッテリー内の電気の残量が分からないと、いつなくなるか心配しながら使うことになり楽しさも半減。

 また過充電や過放電はサブバッテリーにダメージを与えることになるので、モニターでバッテリーを管理することは重要なことなのです。

キャンピングカーパーツ ♯172114 埋込デジタルボルトメーター12V

電圧計
♯172114 埋込デジタルボルトメーター12V
価格:1,080円

 こちらは埋込タイプのボルトメーターでデジタル表示。アイスブルーに光るので視認性がよく、ホールプレート(♯172112)を使うことで、USBソケット(♯172110)などと組み合わせることもできて、スマートに取り付けられます。

 電圧計だけではバッテリー容量を確認することはできませんが、電圧が低くなれば残容量も少なくなるという目安になります。価格が安いところがおすすめです。

キャンピングカーパーツ 電流・電圧計 ♯185022 AVモニター 110A

電流・電圧計
♯185022 AVモニター 110A
価格:23,760円

 AVモニターはロングセラーを続けている電流・電圧計です。最小電流0.1Aから計測ができるので、器具の電源切り忘れ確認にも役に立ちます。

 電圧は11.3Vと10.8Vになると残量警報ブザーが鳴る2段構えになっていて、バッテリー上がりにならないように知らせてくれます。サブバッテリーに直接接続して計測しており、電圧と電流の2つの数値をかけ算することで使っているワット数を計算できます。

バンテック車に装備されるもので、残念ながら非売品ですが、電圧、電流のほかにサブバッテリーの残容量も表示してくれます。残容量はデジタルでパーセント表示されるのでとても分かりやすいモニターです。

浅井 佑一
著者:浅井 佑一
キャンピングカー専門誌「オートキャンパー」編集部を経て、現在は旅とキャンピングカーをテーマにしているフリーライター。キャンピングカーで車中泊しながら、全国の道の駅をまわっている。旅の様子は「オートキャンパー」にて連載中。 http://rvtravel.jp

【第136回】インバーターは車内で家電を使うための必需品


キャンピングカーの場合、車内で家電製品を使うシーンがあります。とくに長期間旅に出かける人は、テレビ、ドライヤー、炊飯器、パソコンなど車の中を家と同じ環境にしたくなることが多いようです。

 車内のバッテリーは通常DC12Vで、それをAC100Vへ変換するためにはインバーターが必要になります。

キャンピングカーパーツ ♯192115 サイン波インバーターFI-SU1503A

 インバーターは容量によって種類がさまざまで、家電製品の電気消費量によって選びます。100W前後から3000Wを越えるものまで販売されていて、テレビを見るくらいならば250W程度で十分ですし、ドライヤーや電子レンジを使うのであれば、1500Wの容量があれば対応できます。

 容量が大きくなれば価格も高くなり、キャブコンなどに装備されることの多い1500Wのものは、12万円前後するので装備するのにはちょっと悩んでしまう金額ですね。

 しかもインバーターを装備するには、ツインバッテリー化したり、サブバッテリーの容量をプラスするなどの周辺装備も必要になってくる場合があるので単純にインバーターだけの出費では済まなくなる可能性も。大容量のインバーターさえあればすぐに電子レンジが使えるようになるわけではないので注意してください。 

 インバーターの容量が大きくなれば筐体のサイズも合わせて大きくなり、放熱対策も必要なので取り付け場所にも気を使います。

 キャブコンなど多くの場合は、シート下に装備することが多く、サブバッテリーやインバーターなど電装品が一か所にまとまっていることを確認できます。

 またインバーターにはサイン波(正弦波)と疑似サイン波(矩形波)の2種類があります。疑似サイン波のほうが価格は安いですが電子レンジや電子ポット、パソコンなどで使用できないものもありますから、サイン波タイプをおすすめします。

キャンピングカーパーツ ♯192115 サイン波インバーターFI-SU1503A

インバーター・コンバーター
♯192115 サイン波インバーターFI-SU1503A 12V1500W
価格:121,824円

浅井 佑一
著者:浅井 佑一
キャンピングカー専門誌「オートキャンパー」編集部を経て、現在は旅とキャンピングカーをテーマにしているフリーライター。キャンピングカーで車中泊しながら、全国の道の駅をまわっている。旅の様子は「オートキャンパー」にて連載中。 http://rvtravel.jp