前回、テーブルで保温器代わりに炭を使おうという話を書いたが、今回はその発展系。 実は極めて個人的に友人宛のつもりでYouTubeチャンネルへ近況 動画をアップしているのだが、その中で5年以上前に上げ妙に再生回数を稼いでいるコンテンツがある。それは植物油を燃料にするコンロというかストーブで、震災以後燃料の重要性からアルコールに始まりウイスキー、焼酎と可燃装置を製作しその結末で出来上がったもの。もちろん、製作運用が身の回りに有るもので可能というのが自分の中での最大テーマだった。
そんな動画が日本というより世界のアチコチから観られており、アクセスは2万を突破している。人気YouTuberではない、通常50アクセス程度の私のチャンネルではドエラい事である。そしてコレ、 結構フィールドで使えます、アルコール固形燃料ほどの火力はない が、1人前の炊飯は十分に行える火力です。
作り方は、いろいろなサイズで試した結果ドリンク剤サイズのアルミ缶がいい。出先のコンビニでも手に入れやすいのはうこんの…とかまあイロイロ。災害時の燃料として大地震でも揺れて棚から落ちても割れないペットボトルのウイスキーや焼酎というのもそれなりで素敵だったが、サラダ油ならもっとどこでも手に入るのでお手軽というのが植物油を採用した理由。構造的には、熱で油を気化させ圧力も少し上がり、ベルヌーイの法則とベンチュリー効果でジェットエンジン内部にある様な燃焼室を形成、となるのだがそんな理屈はこの際どうでもいいだろう。
材料は比較的どこでも手に入るものを選択
口の部分は切り落とす。燃焼用空気の吸気口をドリルで開ける。穴を開ける道具が本当に何も無ければ、釘でもなんでもいいと。
缶の上下を切り出し、圧入して合体すれば本体の完成。見た目が 大事と、塗装剥離と丁寧な吸気口になるような細工はした。
ウィックと言うか芯材はティッシュペーパー2枚重ねを1枚。それをバラしほぐしつつ1枚をふっくらと球にしもう1枚で包むようにして本体内部へ挿入。その際、空気の吸入口は塞がないようにする。
植物オイル大さじ1、15cc程度注入しウィックにしっかり染み込ませ、あとは着火すれば1時間近く燃焼が続く。調理で実用的なのは、プレヒート終了後の5分後くらいから3〜40分だろうか。製作自体は、1〜2時間ほどで出来るだろう。 油燃焼に伴い相当臭うので、キャンピングカーや室内ではやめておいた方がいい。実際、相当以前に自宅内深夜実験していて、寝ていたカミさんが起きて来て呆れられ非常識とこっ酷く叱られた覚えが…。 とはいえ、オーニング下でマッタリしている時のホットプレート熱源代りにどうぞ。サラダオイルならメチャメチャ手に入りやすいし安価、ただし調理器具裏面には相当煤が付きます、悪しからず。 今回この記事を作成するにあたり、作り方が細かく理解できるよう新規制作した途中経過の動画にまとめてみたので、気になる方はチェックを。ただし、製作、検証、利用で24分と長時間に及ぶので 覚悟してねぇ。