【第106回】キャンピングカーにトイレは必要か?


カセットトイレ
♯144083 ドメティック電動カセットトイレCTW-4110
価格:108,000円(税込)

キャンピングカー購入時に「トイレ」について必要かどうか悩む人は多いようです。日本全国にコンビニがありますから買い物ついでにトイレを利用できますし、道の駅にも24時間利用できるトイレがあるので、車内にトイレがなくてもいいと考える人がいる一方、キャンピングカー歴が長い人のなかにはトイレ装備は必需品だという人もいます。そんなトイレですが、まずは初心者のためにどんな種類があるのか説明していきましょう。

トイレは大きく分けて2タイプあります。「車内据え付け型」と「ポータブルタイプ」です。車内据え付け型は文字通り車内にトイレ本体が固定されています。ですからある程度車内スペースが広い車でないと装備ができません。

国産車、ヨーロッパからの輸入車ではカセットトイレと呼ばれるものが主で、排泄物が溜まる汚物タンクのみを取り外して車外へ持ち運ぶことができます。そして汚物タンクに溜まった中身は家庭のトイレなどに流して処理をします。

また北米から輸入したキャンピングカーも据え付け型ですが、トイレ本体だけでなく、汚物タンクも車に固定されています。汚物を処理するためにはタンクにホースをつないで、ダンプステーションなど専用の施設での処理が必要です。

ポータブルタイプは、ミニバンなどにも積むことができるお手軽なタイプで本体ごと持ち運びができます。日本で主流のポータブルタイプは、本体が上下に分かれる構造で、上側には洗浄水を入れて、下側は排泄物が溜まるタンクになっています。汚物タンクがいっぱいになったら取り外して、家庭のトイレなどに流して処理するのは、カセットトイレと同様です。汚物タンクの容量は10Lから20L近いものまであるので、人数や使い頻度によって大きさを選びます。

トイレのために車外に出るのが寒い冬場、雨が降っている、夜中にトイレに行きたいなど、車中泊をしていると、そんなシチュエーションにあたることがあります。こんなとき車内にトイレがあることをありがたく感じるはずです。

キャンピングカーパーツ ポータブルトイレ ♯144064 ポータブルトイレサニポッティー972 9.8L

ポータブルトイレ
♯144064 ポータブルトイレサニポッティー972 9.8L
価格:16,200円(税込)

浅井 佑一
著者:浅井 佑一
キャンピングカー専門誌「オートキャンパー」編集部を経て、現在は旅とキャンピングカーをテーマにしているフリーライター。キャンピングカーで車中泊しながら、全国の道の駅をまわっている。旅の様子は「オートキャンパー」にて連載中。 http://rvtravel.jp

【第105回】工夫で広がるタープ下快適空間


キャンピングカー、特にキャブコンを購入するとサイドオーニングが付いていることがほとんどだ。それは便利な装備で、本来の日よけとしてだけでなく、簡易的な雨よけの屋根としても働く。これが、クランク・ハンドル操作だけで出し入れ出来るのだから、キャンプの必需品と言っても過言ではないだろう。何しろ、現地到着した時最初に作業にかかる装備であり、自分的には外部電源より先にとりかかる。

確かに便利なのではあるが、国産キャブコンクラスだとそのサイズは3.5mほど。パラッと雨が来たという程度なら大丈夫だが、少し強めになる、または横に流れるという場合には、しのげるスペースが激減。また、サイドオーニングはその構造上、風にあおられることにことのほか弱い。

こうしたウィークポイントがあるにはあり、それを解消するためのグッズ類も豊富に発売されている。もちろんそういったモノを利用するのがマッチングが良く、実用性も向上する。

そういったものがない場合は、出先に見つけるホームセンターなどに行くと、いろいろ代用できるものが見つかる。特におすすめなのは、防炎シートとメッシュのシート。これらをサイドオーニングにくくりつけペグダウンすることにより、雨の浸入を防ぎ、風の影響を激減させることができるのだ。ペグダウンすることで、サイドオーニングを専用のパーツでタイダウンさせるのに似た効果があるのも見逃せない。

雨や、寒い時期の風を止めるのに、透明シートもいい。サイズとしては、高さで使う辺が1.8m、幅で2.7mや3.6mが使いやすいと思う。いずれにしても、簡易として固定するのに最低でも強力な撚ったビニール・ロープは必要なはずだ。

サイドオーニング下の空間を、天候に左右されずにキッチリ使えるようになると、やはりさらにその空間を広げたくなるのがヒトの性。こんな時にも防炎シートは役に立つが、さらにポールも必要になってくる。ホームセンターには、雨にも錆びず強度があるステンレスの延長物干し竿というものが必ずある。これを利用すれば、かなりの状況に対応できるだろう。

この辺りからは経験がモノを言うタープワークになるが、無段階で長さ調節できるのは都合がよく、綺麗にしかもカッコよく張れるとキャンプ場でチョット注目されることは間違いなし。

こんな事も、キャンピングカーで遊びに出た時の遊びの1つになってしまうのが、もしかしたらキャンピングカーならではなのかも知れない。

TAMA@MAC
著者:TAMA@MAC
主に月刊オートキャンパーに執筆し、超小型キャンピングトレーラーを引っ張って、キャンピングカーの可能性を甘受する日々を送る。クルマやキャンピングカーは相当好きだが、最近はフィールドワークにドップリはまり込んでいる。 http://www.tamamac.com

【第104回】新発売タッチタイプのスイッチで車内をスッキリ見せる


キャンピングカー車内には照明や水道ポンプ、冷蔵庫などが装備され、その機器ごとに電源スイッチが必要だ。とくにキャブコンなどで照明の数が多いとスイッチの数もそれだけ増えていく。

 これまでスイッチというと、従来のロッカースイッチがほとんどだった。ロッカースイッチとはボタンの両端を交互に押すことで、電気のオンオフをするスイッチのこと。

 それとは違った新しいタイプのスイッチが発売になったので紹介したい。

 写真をみても分かるように「LEDタッチスクリーンパネル6連 12-24V」は、フラットなタッチスクリーンパネル型のスイッチだ。

 パネルに触れることで、機器のオンオフができるというもの。パネルに触れるとオンになり、LED部分がブルーに点灯する。もう一度触れると白く点灯して、機器がオフになるという仕組みである。

 しかも1つのスイッチで機器6個まで接続でき、12V、24Vに対応。12Vの場合は最大60A、24Vならば最大40Aまで使える。

 タッチスクリーンパネルとコントロールボックスを付属のケーブルで接続。照明などの電気機器からは、プラス側の電気コードをコントロールボックスに接続する。

 さらにコントロールボックス内にはサーキットブレーカーが内蔵されていて、万が一、ショートした場合は機器を保護。自動で復帰する。

 コントロールボックスは壁の裏側などに設置して、タッチスクリーンパネルだけを出しておけば、見た目スッキリ。

 タッチスクリーンパネルを取り付け場所に貼るための両面テープを付属。さらにスイッチがどの機器に対応しているかが分かるようにシールが付属している。

キャンピングカーパーツ スイッチ ♯182008 LEDタッチスクリーンパネル6連 12-24V

スイッチ
♯182008 LEDタッチスクリーンパネル6連 12-24V
価格:8,640円(税込)

パネルサイズ:100×80×10㎜(背面突起部分のぞく)
取り付け穴サイズ:48×18㎜
コントロールボックスサイズ:135×85×30㎜

浅井 佑一
著者:浅井 佑一
キャンピングカー専門誌「オートキャンパー」編集部を経て、現在は旅とキャンピングカーをテーマにしているフリーライター。キャンピングカーで車中泊しながら、全国の道の駅をまわっている。旅の様子は「オートキャンパー」にて連載中。 http://rvtravel.jp

【第103回】キャンプに行ったら…やっぱり焚き火だよね


キャンプに出かけて何が楽しいって言えば、やっぱり焚き火だと超個人的には思う。と言うわけで、今回から何度か、筆者のネタが続く程度に、あまりヘビーではないキャンプや出かけた先での楽しみなどをやってみようということになった。

焚き火といえば皆さん好きなようで、焚き火台を用意し薪をくべ、ガスバーナーで炙って着火、そのあとは容赦なく団扇であおぐという姿をよく見かける。道具もよくなったし、それはそれでいいのではあるが、灰が飛び散るよねそれでは。小っちゃい子がいると、やたらあおぎ立てるのはしょうがないことなのだろうけど…。

最近の自分のスタイルは、着火と道具にこだわってきている。道具は農協やホームセンターで売っている小鉈、これがすごい便利で愛用している。あとは肉厚のナイフ、焚き火遊び専用にMoraという銘柄のものをネット通販で手に入れた。団扇は持っていかない。

着火剤は、火打ち石と麻紐。麻紐はキャンプ中いろんなことに使え、必要な長さに切り出し使用済みになったら燃やせて処理できるので便利で、比較的車に常備しているもの。これを徹底的にほぐしたものを利用している。その手間が面倒なら、薬局で売っている脱脂綿がものすごく着火しやすくお手軽。

準備が整ったら着火、大きな薪に火が移るまでその間約2分。この動画については編集加工なしなので、その様子がよくわかるはず。キャンプ場などで手に入る、乾いた薪を使えば、手順さえ間違わなければ誰でもあおぐことすらなく、簡単に火を起こせ煙の発生も少ないのがわかるだろう。無駄に煙が出ない、ここはすごく大事、目が痛くならないので。

とはいえ、かっこよく短時間に焚き火を起こすには準備は大事。まずは買ってきた薪の小さめのものを選びコッパ作りを小鉈などでやる。普通サイズのものより、小さい方が楽だし安全。また、薪の表面の皮を剥いで細かくしておくと着火材代わりにもなって非常に便利だ。そして重要なのは、少し細めにした薪を下に並べて敷いておくこと。その辺りがわかる動画も載せてみる。

こちらの方は多少編集してあるが、よくある焚き火台をどう使うかは分かりやすいはず。これは、焚き火台は金属製で冷たく熱を奪って温度が上がりにくい、そのままだと薪の温度が結果として上がりにくく燃え広がりが遅くなるのを防ぐため。地面の上に直火で火を起こすときも同様で、下に薪を1段敷き詰めておくと、地面に熱を奪われることも少なくなるし、ちょうど良い空気の流れも誘導でき失敗が少なくなる。

本当のことを言えば、その時の風の状況などで薪をくべる向きとか組み方などが変わってくる。そのあたりを“焚き火道”として楽しんでいる人は多いのだ。毎回、状況に合わせいろいろ考え探りつつ、無駄な労力を入れずに綺麗に自然に燃やしきる、その時の爽快感は筆舌しがたいのだ。

さて季節も良くなってきたので、キャンピングカーのバゲッジに小鉈と焚き火台を1つ載せ、炎を操る楽しみを満喫しに行ってみてはいかがだろう。もちろん、安全第一でね。

TAMA@MAC
著者:TAMA@MAC
主に月刊オートキャンパーに執筆し、超小型キャンピングトレーラーを引っ張って、キャンピングカーの可能性を甘受する日々を送る。クルマやキャンピングカーは相当好きだが、最近はフィールドワークにドップリはまり込んでいる。 http://www.tamamac.com

【第102回】伸縮式のラダーがあれば車の高い位置のメンテナンスが容易になる


背の高いキャンピングカー、とくにキャブコンなどでは全高が3mを超えるモデルも数多く存在する。バンコンのハイエースでも標準ルーフで2mを超えるし、キャンピングトレーラーも2.5m前後の全高がある。

 ルーフの洗車、ベンチレーターの掃除、テレビアンテナをルーフに付けていることもあるだろうから、そのメンテナンスなどでルーフ上を確認しなければならないことは意外と多い。

 車のリヤに昇降用ラダーを装備しているのならば、ルーフ上に乗って作業ができるが、たとえば、バンクベッド部分に装備しているウインドウの修理、サイドオーニングの掃除などボディ側面の高い位置のメンテナンスではハシゴが必要になる。

 3m以上の長さのある一般的なハシゴは、折りたたみ機構がなくかさばる。脚立も同様に場所を取る。

 家庭で置き場所に困るし、旅先での万が一のトラブルなどに備えて車に積んでおくことはできない。

 REIMOの伸縮式ラダーはそんな悩みを解決してくれるハシゴだ。全11段の伸び縮みするラダーで、引き出すと1段ごとにロックがかかり長さを調節できる仕組み。

 最長で3.2mまで伸ばすことができるから、たいていのキャンピングカーのルーフにまで届く長さがある。

 たたむと94.5㎝でコンパクトにまとめることができ、キャンピングカーの外部収納庫などに収納できる大きさになる。支柱は太く乗り降りの際も安定している。

 耐荷重は100㎏まで。折りたたんだ状態のときにはベルクロテープ付きのバンドで固定しておく。

キャンピングカーパーツ キャリア・ラダー ♯44013 REIMO 伸縮式ラダー

キャリア・ラダー
♯44013 REIMO 伸縮式ラダー
価格:17,280円(税込)

浅井 佑一
著者:浅井 佑一
キャンピングカー専門誌「オートキャンパー」編集部を経て、現在は旅とキャンピングカーをテーマにしているフリーライター。キャンピングカーで車中泊しながら、全国の道の駅をまわっている。旅の様子は「オートキャンパー」にて連載中。 http://rvtravel.jp