電気がいらない、音がしない、明かりが強すぎず目に優しい。それが石油ランタン。だが、石油、いわゆる白灯油を入れて利用すると、キャンピングカーやテント内での使用では匂いがキツすぎて使用に向かない。タープ下など表では何ら問題はないのだけれどね。
そこで利用するのがパラフィンオイル。こちらは燃焼時の匂いがほとんどなく、テントやキャンピングカーの中でも快適に利用できる。最近では防虫機能のあるパラフィンオイルもあり、それはそれで素敵なのだが価格が高い。
そこでふとキャンピングカーの中を見渡してみると、置きっ放しになって酸化の進んだ開封済みのサラダオイ
ルが積みっぱなしになっている。酸化しちゃったなぁと思い、さらに新しいものを購入しどんどん余っていく。いくら格安で手に入るタイプのものだとは言えもったいない。
そもそも植物系の油は、オリーブオイル、サラダオイル、天ぷら油などは、芯材がしっかりしていればかなりきっちり燃える。ただ、燃焼時に無臭というわけにはいかず、多少独特な匂いを発するのだが、白灯油のような鼻につく揮発油系のものとはまったく違いそれほど気にならない。そのため屋内やキャンピングカーなどでも使えるレベルと考えた。
今回は実験を踏まえてなので長くなるので、2回に分けてお伝えしたい。
そこで、購入したまっさらのフェアハンド石油ランタンにいきなりサラダオイルを投入し点灯してみると、最初はいい感じで燃え始めたのだが、そのうち炎が弱くなり芯を調節しているうちに芯を燃やし尽くしてしまった。
そこで替え芯を購入しそれに差し替えてテストしてみると、やはり最初はそこそこ燃えているようだが芯ごと燃えてしまい結局は失敗。
購入したのはネットで結構手に入れやすい1センチと2センチ幅のもの。吸い上げ自体は最初に付いていたものより良かったので期待が持てる。使えそうな事が分かってしまえばしめたもので、キャンピングカーに置きっぱなしで傷んでしまったサラダオイルが燃料になるので捨て場所にも困らない利点や災害時にいいかなと思う。
さて次回は、どうやって燃焼させるかの追加実験と結果をお届けしよう。